2006.02.10 (Fri)
カート・ブルース(上)
で、結局、女は故郷に帰ることにしたんだってさ。 テキサスのウィチタフォールズっていったっけかな。 なんだかんだとご盛大に文句が書かれた幌付きの荷車。 自分で組んだとか言ってたアレをひっぱって。ひとつ問題があるとしたら、あの女、これまで歩いて郊外に出たことがないってことくらいか? 何しろ女一人にあのしょぼくれた荷車だ。 ハイウェイをてくてく行こうとすれば警察じゃなくったって止めるわな。
――シュワルツさん(46歳)のカートは巾が4フィート、長さが7フィート。 中にはラッキー&ジュニアと名付けられた二匹の犬が乗っています。 歩道のない郊外のハイウェイを荷車をひっぱって行くには危険が伴います。 これまでにも横を通過する車の罵声を浴びながら、パトカーの護衛付きでハイウェイのとば口までは出たことがあるそう。 シュワルツさんは四月には出廷のため、オレゴン州に戻ってこなければいけないのですが、飼い犬を手放したくないゆえバスに乗ることができません。
シュワルツさんと彼女の夫、82歳のノーリス・シュワルツさんはクリスマスの飾りを売り歩くことで生計を立てていました。 二人は毎年、秋になるとモーター・ホームで国中をまわり、トレーラーにいっぱいに積んだロートアイアンの工芸品をクリスマスを待つ人々に手わたしてきたのです。
ところが2000年の秋、シュワルツさんは赤信号を見落として350ドルの罰金を言い渡されます。 腹をたてた彼女は罰金納付の封筒に、大便を詰め込んで裁判所に送り返したのだそうです。
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