2006.02.05 (Sun)
「ミュンヘン」 雑感
1972年、ミュンヘン・オリンピックの開催期間中に、11人の選手団をパレスチナ・ゲリラに虐殺されたイスラエル側の報復がテーマとなる、史実に基づいた映画。 スピルバーグ監督の最新作。上映時間は3時間と長丁場ですけれど、テロに参画したメンバーを一人一人見つけ出して殺していくといったサスペンス、あるいはスパイアクション仕立てですので退屈はしませんでした。 また、追いつめ追いつめられる展開というのは、スピルバーグ監督お得意の分野ですものね。
公開直後ですから詳細は省きますけれど、当時のニュース映像を再現したようなザラついた質感のフィルムに描き出される暴力描写は臨場感たっぷりで、思わず胃が痛くなるほど。 大義が何であれ血で血を洗う報復というのは何も生み出しはしないのだというテーマをそのままフィルムに焼き付けた作品でしょうか。
欧米では賛否両論あるそうですが、まずは事件を知ること、知らしめることが監督の最大の思惑だったのかもしれません。 そしてこの映画は最後に世界貿易センターを映し出します。 世界はあれから何も変わっていないのだと示唆しているかのようです。
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