2005.08.14 (Sun)
最も印象に残った写真
英エンパイア誌による「あなたが最も印象に残っている写真は?」の投票結果です。ページを繰ると今までどこかでお目にかかった写真がたくさん出てきます。 日本でもよく作品展が行われるロバート・キャパや、彼が最後まで縁のなかったピューリッツァ賞を受けた報道写真の数々。
こうして見ていくと写真のもっているエネルギーにあらためて心を動かされますね。
上の写真はそんな写真のうちのひとつ、ピューリッツァ賞を受けたケビン・カーターの「ハゲワシと少女」です。 内戦と飢饉とで100万人が飢餓状態にあったスーダンで撮られた、餓死寸前の少女と、死を予見しつつ少女を狙うハゲワシという衝撃的な写真。
彼の手記によると
「村からすぐの砂漠にカメラを持って出ると、幼い少女がよろよろと歩いているのが見えた。 少女は泣きながら三、四歩進んでは、乾き切った地面に倒れ、立ち上がってまた数歩行っては倒れた。 数ショット撮影して一端はその場を離れたが、気になって引き返した。 すると、力尽きて倒れた少女の後ろにハゲワシが舞い降りていた。 夢中でシャッターを押した。 写真を撮った後に声をあげてハゲワシを追い払った。 少女は、再びよろよろと村に向かった。
あまりの衝撃に近くの木の下に座り込んでしまった。 煙草に火を点けた。 涙がこみあげてきた。 声を出してしばらく泣き続けた」とあります。
彼は賞を獲ったものの、なぜ写真を撮る前に少女に手をさしのべなかったのだと世界から批判を浴び、後に自殺しました。
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