2005.12.13 (Tue)
夜明け方の不気味な物音
さて、こちらはちょっとしたミステリー。月曜日の晩、ロジャー・レベルカレッジの寮警備員室の電話が立て続けに鳴ったそう。 その内容といえば、寮内の不気味な物音。 ある学生に言わせれば、まるで「cacophony(不協和音)」とも称された物音の一部始終。
まずはこの日、警備員室で夜勤を務めていたフランク・ジペリさんにご登場願いましょう。
「あの物音は何っていう電話が夜中たくさんかかってきまして。
外に出て調べてみたら、駐車場の方から聞こえてきたんですね。 物音は二つで、何に喩えればいいのかな。 そう、ちょうど牛を棍棒か何かで引っぱたいているような感じ?
『モォー!』 という声とものを叩くような 『バン』 という音が代わりばんこに聞こえてきました。 低い呻くような声で 『モォー』、それが終わると 『バン』、また 『モォー!』、『バン』 って感じですね」
その後、音の出場所を突き止めようと耳を澄まして歩きまわったジぺりさん。 どうやら女子寮のとある部屋から聞こえてくるようだとわかるとその女子寮に向かいました。
寮に入ると、レベルカレッジ二年生のキャサリン・チャベスさんの部屋の前に黒山の人だかり。 寮生ほとんど起きて集まっているようですが、誰も物音に怖れて中を窺う者はいません。
ジェレミー・バレンシアさんも扉の前にいた一人です。 それでは彼女に聞いてみましょう。
「みんなで15分ぐらい、ドアをドンドン叩き続けたわ。 でも物音はさらに大きくなるばかりで床まで揺れだしたの。 夜明け方よ。 眠りたかったし。 それで電話したの」
同じく寮生のジュリー・クラインはこういいます。
「私はキャサリンが足か何かを折ったように思ったの。 うめき声の後にバンという床を突くような音だったし。 中には彼氏がいてきっとキャサリンのことを殴っているんだと思ったわ。 でもそんな場所に私たち入れる訳ないし」
とうとう意を決したジぺりさんらが扉を破ってチャベスさんの部屋の中に侵入。
音は? 寝室の方らしい。 そこで寝室に入って見たものは…、ご想像どおり、チャベスさんとボーイフレンドのミラーさんの絡み合う姿。 二人はキョトンとした表情で皆の顔を見返したとか。
実はミラーさんとチャベスさんは、二人ともこの大学に転入してきたばかり。 ともに耳が不自由で、今までセックスの最中に自分たちがそんなに大きな声を上げているという自覚はなかったそう。
翌朝、ジぺりさんは二人を呼び出してこう言いました。
「まあ…ね、僕もあの時の声は聞くのが嫌いじゃないしね。 でも、こんなことが毎晩続くようだったら、その、何か考えなければいけないかな」
これに対してすっかりしょげかえった二人。
「すみません。 次からは窓を閉めるようにしますから」と答えたそうです。
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