2009.01.20 (Tue)
神話の崩壊―高度1万メートルで機体が爆破、奇跡の生還を果たしたCA

―中新網、Guardian―
ヴェスナ・ヴロヴィック(Vesna Vulovic)。あちら版Wikipediaはもちろん、ギネスブックにも掲載されているセルビア人の彼女は、「世界一幸運な女性」と伝えられてきました。
いまから37年前の1972年1月26日、当時22歳だった彼女がCAを務めた機体が、チェコスロバキア(現チェコ共和国)上空で爆発。乗務員を含めた乗客27名が死亡した事故で唯一生き残ったのが彼女だったのです。
爆発が起こったのは高度10,155メートル。バラバラになったマクダネル・ダグラスDC-9-32から放り出された彼女は、ところどころに雪の残る山岳地帯にパラシュートなしで落下。手足の骨折はもちろん、頭蓋骨折、椎骨骨折という重傷を負ったヴェスナでしたが、奇跡的に助かり、旧ユーゴスラビアの国家的ヒロインとして称えられました。
74年5月のチェコスロバキアの公式報告では、爆弾はコンパートメントに仕掛けられていたものとされ、それ以前にユーゴ政府は、クロアチアの民族主義団体「ウスタシャ(Ustase)」の犯行だと非難する声明を出していますが、更なる証拠が見つからないままに現在に至っています。
しかしながら、この奇跡の生還を果たした女性、ヴェスナ・ヴロヴィックの記録に異を唱えるジャーナリストがあらわれました。プラハのジャーナリスト、ピーター・ホーナングとパーベル・テイナーの2人です。
彼らはチェコの民間航空当局などから情報を1年かけて収集し、事故当時の公式発表をくつがえす機密文書を見つけたと主張しています。2人によると、機体は爆破されたのではなく、チェコスロバキア空軍機に誤って撃ち落とされたのだというのです。しかも被弾したDC-9が空中分解に至ったのは、高度が800メートルまで下がった時点だと述べています。
「飛行機がチェコスロバキア空軍機に誤射された可能性はきわめて高いといえるでしょう。そしてチェコの秘密警察、チェコスロバキア国家保安庁は事件の隠匿に努めました。疑問をもたれなかったのはあまりに出来すぎた彼女のストーリー、国家的ヒロインにまつりあげられ「100万分の1の奇跡」といわれた美談の所以かもしれません」ホーナングは語ります。ホーナングはまた、墜落現場に拡散した機体の広がり具合からみて、高度は800メートル以内だったとする調査報告も提示しました。世界一幸運な女性、ヴェスナ・ヴロヴィックは元はモデル兼バレリーナで、21歳のときにユーゴ航空のCAとなり、事故はその1年後でした。積雪の上に落下したとはいえ、全身を骨折するという重傷に3日間人事不省、椎骨を損傷したことからしばらくの間、下半身の麻痺を患いましたがそれも回復。
後にハリウッドから映画化の話が舞い込み、協力を頼まれましたが頑なに拒んだという彼女は、その後隠遁するように名を変え、住所を変えて1975年に結婚。10年後には離婚し、以来独身で、現在ではベオグラード郊外のマンションに猫4匹と暮らす毎日を送っているそうです。
記録を載せているギネス側では、「当時の我々も他のメディア同様に欺かれたということなのだろう」とコメントしています。
(画像は現在のヴェスナ・ヴロヴィック)
間違いないところでしょう。
当局から口止めを約束させられるだけでなく、暫くは監視下に置かれ、軟禁状態にあったのかなと思う。
あるいは、単に世間から注目を集めすぎて、それから逃れたかっただけなのかな?
そういえば、こういう事故で生還するのって女性が多いよね…
コンパートメントっていうと荷物入れでいいんでしょうか?
機内唯一の生き残りなら高度が下がって空中分解するまでに荷物入れが爆発してるかどうかはわかりそうですよね…
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