2008.12.28 (Sun)
別れを告げられたことに腹を立て、エイズ患者から抜き取った血液を同居していた彼女に注射しようとした男
―漢網―ちょっと長めの記事ですが、不倫、ネット、株、エイズ問題、カード詐欺と、いまの中国の病んだ部分が凝縮されているような事件で興味深いものです。訳でうまくお伝えできるかどうかわかりませんが、中国の現況に興味のある方はぜひお読みになってくださいね。
別れを告げられたことに腹を立て、エイズ患者から抜き取った血液を付き合っていた女性に殺害目的で注射しようとした男が、故意殺人罪で6年の懲役を言いわたされました。
これは27日付けの武漢晩報が報じたもので、被告の姓は陳。年齢および名前は不詳です。裁判は湖北省随州市曾都区法院でおこなわれ、判決が言いわたされた後、陳はすぐに上訴しています。
事件は昨年の4月5日にさかのぼります。
バイクタクシーを営業する張は、お昼をまわった頃、曾都区均川の堤でひとりの男を拾いました。男はこざっぱりとした服装に言葉の訛りもありません。黄石市から来た記者だと名乗った男はエイズ患者の取材をしたいのだがと述べたそうです。
張は自身エイズに罹っており、近くにエイズ患者が多くいる村を知っていたため、かるく請けおい、とある女性患者の家に男を連れていきました。
男は女性患者の家に着くと、確定診断のためにもう一度採血が必要だと述べ、この女性から2ccの血液を採取します。その後採血びんを保温杯(魔法瓶)の中に移した男は、女性と張に100元ずつ謝礼だと言って手わたしました。
気前のよさに、張は男を送りながら自分もエイズに罹っていることを告げ、何かあったらと男に携帯の番号を教えました。
2002年、証券会社の仲買を務めていた陳は、チャットで武昌区の役所に勤める唐という女性と知り合いました。唐は結婚していましたが陳と深い関係になり、その年の11月には夫と離婚、陳と同居をはじめました。
ところが2007年の1月に、陳いわく唐が他の男性と関係したのを見いだしたのと、ちょうどこの頃から株価が下がってきたことも重なって、家で諍うことが多くなったようです。
やがて毎日の不機嫌な暮らしに嫌気がさしたのか、唐は家を出ていきました。陳は唐の性格を「天衣無縫の女」と後の聴取では述べています。
おれを見捨てて他に男をつくりやがって。陳は唐を殺害しようと計画を練りはじめました。エイズ患者の血を注射して、ゆっくり死に目を味わわせてやろう。そう思いついたのが春。ネットで調べて随州市にエイズ村があることを知った陳は、4月5日に村近くの曾都区に訪れました。
そう、バイクタクシーの運転手、張に黄石市の記者と名乗った男こそ、この陳だったのです。
エイズ患者の血液を持ち帰って、とりあえず冷蔵庫に保管した陳でしたが、ここで誤算が生じました。エイズウィルスは人体を離れると3時間しか生存できず、また空気中では3分しか生きていられません。このことをネットで知った陳は、せっかく手に入れた患者の血液が無駄になったことがわかり、それから2日後の4月7日、ふたたび随州市に訪れました。
前回の失敗から、採血から3時間以内に唐に注射しなければ効果は期待できないと知った陳は、バイクタクシーの運転手、張に連絡をとると、女性患者を武漢に連れていきたいと申し出ました。これに張は自分を連れていったらどうかと提案します。話がまとまりました。陳は張を武漢に連れていき、食住の面倒にくわえて毎日100元ずつ張に支払う。男2人は武漢へと向かいます。
武漢でかつての恋人、唐を呼び出した陳は彼女を酒場に誘い、自分はコップの酒をこっそりと水にかえて唐を酔い潰しました。唐をレンタルームに運んだ陳はホテルに泊まっていた張を呼び出し、レンタルームの入り口で張から採血すると張を返して、寝ついている唐を見据えました。
しかし、仲違いしたとはいえ、それまでに愛し合った5年の月日がふと、注射器を構えた陳の脳裏によぎります。
いまこの手でその彼女の命を奪う。できませんでした。夜中の2時をまわって目を醒ました唐の姿に陳は再度殺害が失敗におわったことに気づきました。
目を醒ました唐は、たった今自分が殺される寸前だったことなどつゆ知らず、すでに過去の男となった陳のことなど相手にしません。自分の許に帰ってこないかというそれ以後の陳の申し出もことごとくはねつけました。
怒った陳は今度こそと、唐の殺害をこころに誓います。
随州市にもどった張からメールが届きました。「あんたってあまりいい人じゃないよね。おれが通報したらどうする?」
陳は「友だちを裏切る気かい? あまりいい結果にはならんと思うがね」と返しました。張はこれでもう使えません。
18日、三たび随州市を訪れた陳は、唐というエイズ患者を自力で見つけだすと、武漢に遊びに連れてってやるからとの名目で家から連れ出しました。しかし武漢に着いた唐の家族から案ずる電話がひっきりなしに掛かり、唐を返さなければすぐにでも警察に通報するという訴えに、陳は唐を使うことをあきらめます。
いっぽうでこの頃、随州市のエイズ村の保健所の当番医は、1人あたり施術費10元が給与される患者の採血プラス注射器代が、村のエイズ患者の数と照らし合わせて1人分多いことに気づきました。陳に最初、100元もらって採血させた女性患者は保健所には行かなかった訳ですから、1人分というのは彼女の分なのです。
このことが診療所の主任の耳に入り、調べた結果、記者を名乗る男が何度かエイズ村に出入りしていたことがわかりました。警察でも調査を開始。バイクタクシーの運転手、張の口から陳の存在が浮かび上がります。
4月下旬、自宅にいた陳が逮捕されました。
さて、この裁判と前後するように今年11月、陳が殺害し損ねた唐が武漢中院で裁判をうけています。
彼女の罪状は、同居していた陳にそそのかされ、勤めていた役所の印鑑をつかって収入証明などを偽造し、架空名義の口座を開設。カード詐欺をはたらいて陳の株売買および新居の改装費用にあてた疑いでした。
7名分の口座を開設して37枚のクレジットカードを作った唐は、都合50万元(約700万円)あまりを詐取していました。
唐は公印流用および公文書偽造などの罪は認めましたが、カードを使用して現金化したことについては陳が主にやったことと供述しています。
唐を殺害しようとした陳ですが、こちらはエイズ患者から採血したことは認めたものの、自分に打つつもりだったと今回の裁定に不服、即日控訴しました。
(画像はエイズ村の診療所)
自分もエイズ村なるものを初めて知りました。
実行したとしても、日本では、殺人ではなく、傷害罪となるはずです。
ウイルスを注射しても、不治ではなく、直接的に死に至るとは限らないからです。
殺人には、未遂犯(失敗)・中止犯(途中でやめる)・予備罪(凶器や毒物の準備)がありますが、傷害にはないので、無罪となるはずです。多分。
違ってたらごめんなさいm(_ _)m
>>無罪となるはずです。多分。
恥ずかしながら法律に明るくないのですが、本当だとしたらそれは大変なことですね。
明確な殺意を持っているにもかかわらず、法的にノーリスクで殺人を試せるとしたら日本で模倣犯が出てもおかしくはありません。しかも被害者が知らずに体液交換を行った場合、無関係の他人を巻き込んで事件が拡大する恐れがあります。
自分は日本好きの中国嫌いですが、エイズの話題となると何処の国も笑えないという現状が歯がゆいです。先進国でただ一ヶ国患者が増え続けるわが国に、この事件に倣う者が現れぬことを祈るばかりです。
エイズ云々以前に、違う血液型の血液を入れると死ぬぞ。
量によるけど。
中国人の血液型分布がどんなんか知らんけど、本来の「ジワジワと殺す」という目的は達成できんかった可能性が高そう
ついでに、エイズ使うとか感染確率低すぎるしw
なんにせよ、模倣犯が現れそうな事件ですねぇ
気づかれないように上手く注射できれば、事件性の証明が難しそうだし
エイズを武器にするというのは恐ろしい考えではありますが、誰でも思い付くテロ方法になっているというのも恐ろしいです。
「俺はエイズ患者だ。俺の血を注射されたくなければ財布を寄越せ」
とやられるものです。
公安のお役人も、エイズ患者を取り押さえようとして万が一の事があったら嫌なので、余り真剣に取り締まってくれないとか。皆さん、中国でタクシー乗る時はドアロック、自分でしましょうね。中国のタクシードアは、自動ロックではありません。
・・・・・しかし、ヴァルさんのご指摘で初めて気づきました。
血液型が違ったら、いやもし打ち方がマズくて血管に空気が入ったら・・・・・わざわざエイズの血なんか用意しなくても死にますね・・・・・。何で今まで気づかなかったんだろう、自分(笑)。
目的を果たすなら、もっと簡単な ・・・。
でも、自分が殺人犯としてパクられるのはいやなんだよね。
多少年月はかかっても、自分に向かなかったニクいあんちくしょうが幸せになるのを阻止できればいいんだよね。
ふんふん、3時間ね。あいやメモってませんよ。
相手に刺す前に自分に刺さったらなどと考えなかったのか?
あっこいつの場合自爆してエイズになったらなったらで相手の女レイプしてエイズにしようとするんだろうが…
どっちにしろこいつが一番最低だな
私は殺人未遂になると思ったんだけどな。
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これだけエイズ患者が普通にいるんだから、
中国に行って遊ぼうなんて考えてると怖いな。