2008.06.15 (Sun)
紙を貼られ、いじめられるベンツ



―網易論壇―
なにやらベンツが人々に取り囲まれて紙を貼られ、いじめられています。いったい何をやらかしたのでしょうか。そのまま訳してみますね。
5月29日午前9時10分、山東省済南市の泉城路で、女性官吏の運転する奔馳越野車(ベンツのSUV)が自転車に乗った女性をはねました。
ところが自転車の女性が文句もいわずにいたところ、ベンツから下りた女性官吏が謝るどころかとつぜん自転車の女性の首を押さえつけ、殴りかかってきたのです。崩れ落ちた自転車の女性は泣き出しました。女性官吏はなおも捨て台詞を浴びせます。
「いい?あたしはぶつかってないわよ。あんたが勝手に倒れたの。あんたたち済南人はひとを強請ることばっかり考えてるんだから」。自転車の女性はふたたび殴られました。
「あんたたち済南人はどうしてこう、どいつもこいつも田舎者で役立たずなんだろね、え?」。こう言って女性官吏は省政府に勤める公務員で、青島税関の者だと名乗りました。
女性のあまりに尊大な態度に次第にまわりに人が集まってきます。女性官吏は人々に囲まれはじめたことに怖れを抱いたのか、車を捨てて逃げました。
集まった人々は済南の各テレビ局や新聞社に電話をかけ、取材してくれるよう請いましたが、ただの一社もとりあってくれません。日頃理不尽なことを突き、事件の真相を報道することが使命のメディアが、いち早く女性官吏の上司から圧力がかかったのか、どの社も報道する勇気がないようです。
現場にいた人々の調べで、この車には車検証がないことがわかりました。ナンバープレートも偽造のものです。これではまるで税関自らベンツを密輸し、私用に使っているみたいじゃないですか。
人々は午後まで女性があらわれるのを待ちましたが、いっこうに姿をみせません。私たちは、女性官吏をどうこうしようというのではありません。
ただ謝ってほしいんです。自転車の女性に、そして侮辱をうけた済南の市民に対しても。
騒ぎを聞きつけてやってきた警官は「こちらでうまく処理するから」と述べました。でも実際に行動にうつることはないでしょう。役人同士は身内をかばい合います。女性官吏が罰せられることはないでしょう。
しかし、わたしは告発します。たとえ女性官吏の側から通報がとどき、公安局から呼ばれたとしても怖くありません。
…とまあ、いろいろな意味でいかにも中国らしい事件ですが、紙面で報道せずともこうしてポータルの掲示板で投稿を取り込み、ある意味ガス抜きをはかる。
最近では、掲示板発の記事も増えてきました。全国各地津々浦々の読者をそのまま記者に仕立て上げるやり方というと、ちょっぴり村上龍の「希望の国のエクソダス」を思い起こさせたりもしますが、いずれにしろ中国メディアは日本のメディアよりも、したたかさにおいては一枚上手なのかもしれません。
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