2008.04.13 (Sun)

3年前にロトで10億円当てた男。今は借金に追われる木賃宿の雑用係に

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「こち亀」の初期の傑作に「夢一夜」という話があります。宝くじを当てた両さんが、賞金で馬券を買い、それにも当たって膨れあがったお金を結局はみな使ってしまい、翌日にはまた部長に光熱費を借りにくるといった話なのですが、それをリアルでやってしまった男性がいたようです。

The Sun
もとは王立砲兵連隊(Royal Artillery)の砲手という立派な経歴をもつピート・カイルさん(55歳)の転落は、今から3年前の2005年1月、ロトに当たり、510万ポンド、日本円になおして10億1,400万という途方もない賞金を手にしたときに既にはじまっていたのかもしれません。

当時のカイルさんは画像のように小切手を手にしながら得意の絶頂。まずは億万長者の仲間入りということで、家を新築します。これには55万ポンド(約1億1000万円)かかりました。次いで、車を3台。メルセデスにレンジローバーに四駆です。3台合わせても10万ポンド(約2000万円)です。資産から考えればたいした額でもありません。
奥さんとはとうの昔に離婚済み。慰謝料の心配もありません。23歳と14歳の子供2人にも欲しがるだけ小遣いを与えたカイルさんでしたが、遺伝性のハンチントン病に罹っていた兄妹4人には何故か1ペニーも与えていません。このことで彼は「イギリスいちの意地悪もの」とあだ名を付けられました。

80412j.jpg悪い評判がたてば悪い仲間が集まるもの。それでなくても一般人が手にした大金には、雲霞のごとくそれを狙う輩がやって来ます。カイルさんは、儲け話にのり、「善意の」友人を装って近づいてくる人々のポケットに現金を忍ばせ、投資を続けました。
それでも賞金を獲得してから2年たった昨年、カイルさんはまだ百万長者ではあったようです。しかしそれから1年。今年になって、カイルさんはとうとう家と車を手放しました。

現在、カイルさんは、プリマスでも最も下層の区域、一泊わずか15ポンド(約3000円)の、ホテルというより木賃宿の雑用係をしています。もちろんそこには彼の部屋もありますが、簡素なベッドと小さなテレビ以外何もありません。通りを挟んで向こう側には、シャッターを閉めた映画館、タトゥーパーラー、アダルトトイのショップが並んでいます。

この一月、法廷に訴えていた債権者がまた一人、その正当性を認められたといいます。
サン紙がインタビューを申し込むと、彼はひと言、こう返しました。
「消えろよこの野郎、警察を呼ぶぞ!」。

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