2008.03.25 (Tue)

フランスで初めての顔面全移植手術に成功

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Telegraph
フランスの「象面人」患者が、世界で初めてとなる顔面の全移植手術を受け、手術は成功しました。

手術を受けたのはパスカル・コーラー(Pascal Coler)さんで、6歳の頃より、「フォン・レックリングハウゼン病(von Recklinghausen's disease 多発性神経線維腫―multiple neurofibromatosis―これまでしばしば紹介してきた中国の象面人患者と同じ症状)を患い、腫瘤は成長とともに大きくなり、成人してからは、摂食にも発語にも困難をきたしていました。

こんなコーラーさんを勇気づけたのは、2005年に飼い犬に噛まれて損なった顔面の部分移植に成功したフランス人女性、イザベル・ディノワールさんのニュース。全顔面移植を決意したコーラーさんは、2007年1月、顔面ドナーがあらわれたところで、パリ郊外、アンリ・モンドールホスピタルのローレン・ランティエリ医師を筆頭とする医師団のもと、16時間におよぶ移植手術を受けました。

手術はまず顔面にできた腫瘤を切除、その後左眉の上部から右眉にかけて切り込みを入れ、そこから下に下げるように顔面を剥がし、楕円形の顔面を取り去った後に新しい顔面を貼りつけるというもの。もちろん血管に神経系、組織はすべて縫合し、その十ヶ月後にはチタン製の歯茎を新設して歯並びを調えるといった手術も終え、現在では顔の弾性ならびに感覚もあるということです。

「街を歩いても振り返って見る人はもういません。夢もできました。妻をめとって子供を作りたいんです」。30歳になるコーラーさんは、こう歓びを語っているそうです。
(上画像は手術前と手術後、下画像は手術前のコーラーさん)

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…ええと、米abcなどでも報道されていますが、にわかには信じがたいニュースでしょうか。
ディノワールさんの手術が成功したときに、顔面の全移植にもっとも気負い込んでいたのは、実はイギリスでした。たしか2006年の暮れには移植患者の候補も決まっていたと思います。
もしこれが本当のニュースならば、フランスが先を制したことになります。16時間の手術で目蓋まですりあわせが出来たということがどうも信じ難いのですが…。


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