2008.03.17 (Mon)
一本足のチアリーダー
―9NEWS―もしあなたがこの義足を付けた18歳のチアリーダーに、それがたとえ不躾な質問だったにせよ、失った足について尋ねたとして、彼女は素直にインタビューに応じ、ごく正直に答えるでしょう。
「訊かれても平気よ、それに恥ずかしいことじゃないし」。デンバーに生まれ、いまではアメリカの女子大生のひとつの憧れ、チアリーダーを立派に務めるレイシー・ヘンダーソンさんはこう言います。
ヘンダーソンさんが右足を失ったのは9歳のときでした。滑膜肉腫(Synovial Sarcoma )という、今後10年の生存率が50%のおもい病気を患ったヘンダーソンさんは、転移を避けるため、そして生き残るために右足を膝上から切除するという方法を選びました。
失った足のかわりに義足をつけて歩く練習からはじめたというヘンダーソンさんは、ちょっとしたスポーツならこなせるようになり、高校に入ってからはチアリーディングの世界に憧れます。「もちろん自分に出来るか出来ないかって心配はあったわよ。でも、なんとかしてやり遂げたら、(チアリーディングが)自分のなかで大きな部分を占めていたことに気づいたの」。
ヘンダーソンさんは、デンバー大学(DU)に入学。多くの希望者のなかからDUのチアリーダーの一員として選抜されます。DUのチアリーダーのコーチを務めるジュリー・ヘインズさんはこう言います。
「彼女は知らないと思うけど、じつは高校時代のレイシーを見たことがあるのよ。州の競技会で審査員をやったときに彼女を見て、学校にまで偵察にいったわ」。
高校時代はとんぼ返りの連続技にもチャレンジしたというヘンダーソンさんですが、大学でのチアリーディングはステップまで。それでも注意してみなければ、彼女が義足だということはほとんどわかりません。みごとにチームに同化しています。そして義足にはステッカー。
「ママがタトゥーみたいだからやめろって言うの」。
高校時代にはチアリーダーのほかにも、スキー・スノボ部の副部長、生徒会の書記を務めたという彼女は、学外ではデンバー児童病院から大使の任命を受け、癌に悩む多くの子供たちのアドバイザーとして活躍しています。「生きてることと健康だってこと。この二つがわたしの誇りよ」。
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