2008.02.02 (Sat)
100年を経たヤマハのピアノを朋友とよぶ中国の音楽家
―城市晩報―こちら、中国紙にしてはちょっと珍しい記事なのですが、今年80歳を迎える中国音楽家協会の理事にして声楽の教授が、1909年に出荷されたヤマハ製のピアノを100年後の現在に大切に保管しているという記事が、中国の大手メディアに掲載されています。
「どうじゃ?いかにも古いピアノだろう。じゃがな、弾いてみるとわかるが、鍵盤はいかにも滑らかで音はしなやかかつ美しい」
こう手放しで愛器を褒めるのは吉林省に住む姚勇老師(80歳)。その老師が今から40年前に手に入れたというこのピアノは、もとはといえば「関東軍の将軍(原文のまま)」の注文でヤマハが製造したもので、1909年当時15台作られたものの1台。
日本軍が撤退するときに置き去られたピアノは、紆余曲折を経てとある小学校にあったものを、老師が2000元で買い取ったといいます。
以来40年という時をともに過ごし、いまでは人生の朋友として、あるいはわが子に対する愛情以上のものを感じるという老師は、中国音楽家協会会員、吉林省音楽家協会理事、吉林省芸術学院音楽系声楽教研室主任、声楽教授という肩書きをもつ音楽家で、世界各地に教え子がいるそうです。
「侵略した日本軍は憎い。しかしピアノに罪はない」。老師は語ります。
という記事ですが、この記事に寄せられたコメントで最も支持を集めているものは、「1960年代に2000元出せたということは、このおじいさん随分セレブだったんじゃない?」というもの。あとは相変わらずの日本憎しのコメントがずらずらり。
この国は、「モノ作りの矜持」などというものは、これから100年経ったところでわからないのかもしれないと思ったりして。コメントのひとつに、「このピアノは親友に出会ったのだ」とあったのが幸いだったかな…。
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