2007.12.28 (Fri)
顔面にできた3キロもの巨大な腫瘤を摘出した女性

こちらは顔面にできた3キロもの巨大な腫瘤の摘出手術をうける女性。
河南省西峽県陽城郷に住む趙春芳さん(65歳)は、十年来顔面を覆う巨大な腫瘤に悩まされてきました。その体積としては自らの頭部より大きい腫瘤のために視界は奪われ、呼吸障害に陥った趙さんは、臥したままの生活を余儀なくされてきたのです。
しかしながら、娘や息子たちといっしょに山深く貧しい農村生活を送る趙さん一家は、もちろん治療費のあてはありません。日増しに腫瘤が頭部を圧して膨らむ、この「双頭」じみた怪病を、じっと手をこまねいて診ているほかはありませんでした。
2005年の初め、丹水鎮の病院がおこなった山村部の健康調査で趙さんの病症が初めて医者の目にとまりました。医師らは三度にわたる立会診察の結果、趙さんの腫瘤は「顱(頭蓋)底頷面腫瘤」と診断。切除することに決めますが、問題は治療費。それにずっと寝たきりだった趙さんの体力が、ヘモグロビンの数値が5という虚弱状態だったことも状況を難しいものにしていました。
ところが、同年9月、趙さんの病状を知った丹水鎮衛生院および丹水鎮政府が援助の手を差し伸べ、入院費および手術費用の全額免除を決定。趙さん一家に希望が灯ります。
こうして9月11日、南陽市中心病院の脳外科二区の主任、馬進顕医師らが腫瘤の切除手術を執刀しました。
まずは麻酔後、双頸動脈を結紮、気道を切開してモニターで趙さんの状況を把握しながら3時30分に手術開始。腫瘤は十年という時間をかけて生成されたということから、鼻腔、口腔を大きく破壊、腫瘤内の血管はかなり太いもので、大量の出血が見込まれました。病院スタッフは手術中の失血に対処するため、迅速な輸血体制を整え、最終的には腫瘤をすべて摘出。馬進顕医師は鼻腔、口腔を開放し、顔面の再建をおこなって8時には手術を終えました。
趙さんの一家は手術成功の報せを聞いて、万感の思いだったのでしょう。いつまでもお互いに手を握ったまま嗚咽を漏らしていたといいます。
しかしながら、術後の整容や放射線治療などにかかる1、2万元というお金は家族にとってはまた新たな負担。いっとき社会の善意に浸った趙さんでしたが、それ以上の負担を家族に強いることはできないと思ったのでしょう。それに山村の衛生院では援助にしても限りがあります。
趙さんは手術を終えた今では自分の身のまわりのことはすべてこなせますが、術後の整容なしの容貌を人目から隠すように、村の人々の前には顔を出しません。薬は飲まず、放射線治療も拒み、ともすればゆっくりと再発する可能性をもった腫瘤に怯え、毎日を過ごしているのかもしれません。
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