2007.12.10 (Mon)
臨死体験してみる? 南京にあらわれた棺桶ホテル

―国際在線―
棺桶を模したホテル「棺材旅館」が南京にあらわれ、話題になっています。
この「棺材旅館」は、広さ約12平米のコンクリート造りの建物で、なかは半地下になっており、石段を数段下りて設えられている木製の棺桶ベッドに横たわるというもの。記者はさっそくこの「棺材旅館」を体験してみました。
夜の帳が下り、あたりはひっそりと静まった夜更け。目をよほど凝らさないとこの「棺材旅館」の絹白い姿は見えません。風は灌木を音を立てて過ぎり、どこからかおうおうと犬の遠吠えが耳にとどきます。
ホテルの服務室で夕飯を食べ、入浴を終えるとスタッフは「ではご案内します」と私を手招きで案内しました。外に灯りはありません。かさこそと朽ちた草木を踏み潰しながらスタッフの捧げ持つ蝋燭の明かりを頼りにたどり着いた先は紛れもない墓場。その墓場のなかにぼうっと「棺材旅館」が浮かび上がります。
アーチ型の入り口からなかに入ると半地下の居間に据えてあるのは黒塗りの木棺。記者が横たわるとスタッフは上から蓋を被せました。後にはスタッフの遠ざかる足音が聞こえ、そして音もなく全てが闇に包まれました。
このおどろおどろしい「棺材旅館」を考案したのは、現在このホテルの支配人でもある焦美閣さん。彼女の話によると、ホテルの敷地として借りた土地の一角にはもともと村人の墓があったそうで、みな怖がって手を付けられなかったそうです。そこで外国映画からヒントを得た彼女は逆に墓を生かして「棺材旅館」を建設。営業に乗りだしました。
国内で自殺者が増えていることからも、「一度臨死体験をして、生の尊さを知ってください」と説く焦美閣さん。
心臓病などの疾病を抱えている方はご遠慮願うそうですが、逆にこの「棺材旅館」を使って心理療法を施す向きには、同伴者がいっしょに寝泊まりすることを前提に歓迎するとか。また宿泊料は50元だそうです。場所は南京の溧水県供藍鎮、芮家塘郷の百草農莊にあるそうです。
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