2007.12.08 (Sat)

生後七ヵ月の幼児の頭蓋に「畸胎瘤」

71208m.jpg

雅虎
頭に畸胎瘤を発症した幼児から腫瘍を摘出する手術がおこなわれ、無事成功しました。

この幼児は鑫(仮名)で、出生地その他の詳細は明らかにされていませんが、4日、新華医院にて手術をうけ、腫瘤を切除されました。
両親によると、鑫は生後三ヶ月ごろ、同齢の幼児とくらべて頭部が目立って大きくなり、その後は前頭部に瘤が隆起、三つ年上の兄と頭の大きさがさして変わらなくなったことから病院に訪れたといいます。

71208a.jpgところが検査の結果、おどろくべきことがわかりました。大人の握り拳よりひと回りほど大きな瘤は畸胎瘤だったのです。生後七ヵ月の鑫の頭蓋内部のおよそ50%を占めて宿っていた畸胎瘤は、その嚢胞内に嚢液とともにあり、歯や毛髪などを生成させて、CT画像はあたかも母親の子宮内部を映しているかのよう、だったとのことです。

状況を重くみた新華医院の小児神経外科主任の馬傑教授は、この寄生胎が脳をかなり圧迫していることから、早期の手術を提案。医師団をつくって、鑫の頭蓋から280立方センチもの巨大な「嚢」を摘出。鑫は予後の状態も良好で、馬傑教授は「摘出した時期がよかった。鑫の今後の成長に影響は出ないだろう」と述べています。


というところで、この「畸胎瘤」は成熟嚢胞性奇形腫、良性の卵巣腫瘍によくみられる胚細胞腫瘍のことなのでしょう。いわゆる胎児内胎児、寄生胎とはちがい、腫瘍内部で毛髪や歯、皮膚といった生体細胞を無秩序に生成するというもの。設計図的なものはないため、胚として統合はされ得ませんが、これが幼児のそれも頭蓋内で発症するということはきわめて稀なことにはちがいありません。

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