2007.11.18 (Sun)
座敷牢の精神病患者たち――中国全土で重度の精神病患者は2000万

―CCTV―
羅序文は元気だ。今年41歳になる相貌にも疲れを感じさせない。
鉄の足枷で括りつけられ、長さ2メートル、幅80センチ、高さ1メートルの檻にもう五年のあいだ閉じこめられているのだから、肉体の衰えはさぞかしと思いきや、人と話すときの大音声、力いっぱい両手を叩いて、空気を揺るがすほどに獰猛に吠えるさまは、さながらたった今まで野生の虎を捕獲したばかりといった有様なのだ。
表面に錆は浮いているものの、鉄牢は頑丈だ。羅序文が姿勢をかえるとき、精いっぱい揺すってもびくともしない。牢屋のある部屋の空気は湿気て黴臭く、排泄物の臭気がそれに混じる。
75歳になる母の張金花は羅序文に日に三度飯を運ぶ。冬は日に二度。これは家族と同じだ。記者が訪れた11月7日の献立は、米の飯に漬け物に肉を野菜とともに炒めたもの。羅序文は人に見られて飯を喰うことを好まない。ともすれば檻のなかに飯を撒き散らしたりもする。
一日おきに母が体を拭き、年に二度ほど兄が散髪する。しかし見た目、ぼさぼさの髪に垢じみた顔、蝋のように黄ばんだ口元に長く伸びた爪は、その目に宿った凶暴な光とあいまって、向こう側に行ってしまった人間の印象をより際だたせてもいる。
羅序文は二十代で、医者の娘に恋をした。それはわが身を狂わせるほどの恋だったのだろうか。譫言を吐き虚ろな羅序文を詰ったのは兄。その兄を羅序文は刺したのだった。ここで発症したのか、以来親戚を傷つけ、母の寝床に火を放ち、身ごもっていた弟の嫁を足蹴にした。
疲れ果てた家族が羅序文を檻に閉じこめたのは、治療費も底をつき、月2000元の金を捻出できなくなった家族のやむを得ない選択だった。
羅序文は檻のなかでときどき王様になるという。2000万元の資産があるのだそうだ。
2002年、江西省の発表によると省内在住の精神病患者の数は100数十万人、そのうち羅序文のような重度の精神病患者は60数万人いるといわれています。いっぽうで中国全土の重度の精神病患者は2000万人を超えるとの数値もあります。

石室に18年閉じこめられている裸女
土牢に全裸で閉じ込められ、13年間「飼養」された女性
精神病の息子を鉄篭にいれて世話する赤貧の母
精神症の甥に濃硫酸をかけられた12歳の少女
三歳の女児の顔を切り刻んだキチガイ女が血の海のなかでケラケラと笑う
スピーカーの音楽がうるさいという理由で、刀をもって幼稚園に乱入した男
女子トイレを覗く理由は精神病?
火葬にされる直前にまだ生きていることがわかった17歳の少女
足先を壊死しながら流浪する精神病の男性に救助の手
下半身を露わにしながら車道に横たわる女性
etc...
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