2007.09.28 (Fri)
北海銀浜の「陪泳女」

―中華網―
広西壮族自治区北海市の銀浜。おだやかな気候とあふれんばかりの太陽の恵みを受ける「中国一の浜」、24キロにもおよぶ長大な浜辺はキメの細かい白砂で覆われ、打ち寄せる波もやさしく、銀浜との名称の由来にもなっている観光地ですが、この地には地元の人間しか知らない風俗があります。
藁笠にシースルーのブラウス、そしてスラックスという奇妙な出で立ちの彼女らが従事するのは、「陪泳女」という職業。浜に遊びに訪れた男性らに声をかけ、泳ぎに付き添うのが仕事です。「陪泳女」たちは泳ぎを教えるという名目で男性に近づき、その値段は一時間あたり50元、背の立たないような沖ではプラス30元。シースルーのブラウスから覗ける女性たちのみずみずしい肢体に目の眩んだ男性は値段の安さもあり、いとも簡単に誘いにのりますが、彼女たちの泳ぎの腕前は半端ではなく波間で翻弄されるばかり。あげく沖合に連れていかれて100元の追加料金を要求されて、はしぶしぶ払うよりほかはありません。
「陪泳女」たちは藁笠をかぶったまま、海に入ります。これは男性が不埒な行いを仕掛けてきたときの対処。紐を解いて水面に流せばそれがSOSの合図となり、すぐに怪しげな風体の男が駆けつけるのです。
また話があえばそのまま海からあがり、はるか離れたレンタルームに相伴して晩のお相手になるのは知れたこと。むしろこちらのほうが本業といえば本業なのでしょう。もちろん彼女らが水揚げのいくらかをこの浜を仕切る男たちに支払うのはいうまでもありません。
そんな「陪泳女」のひとり、仲間うちからは「陪泳女皇」と呼ばれる女性に話を聞くことができました。
いくぶん痩せめの伸びやかな肢体に黒々とした長い髪をなびかせ、鼻梁は高く、細い眉の下には杏のような瞳。笑うとえくぼが可愛い「女皇」は湖南省出身の現在23歳。
もとより水泳が得意で、チームを率いよく合宿に参加したという彼女は、100メートルぐらいなら潜水したままで泳げるといいます。
泳ぎを心から愛する彼女は体は売りません。しかしそんなポリシーをもつのは例外中の例外。中国では「東方のハワイ」とも呼ばれるこの銀浜に流れてきた女たちの多くは、職をみつけられないで夢破れ、あるいはバクチ好きの連れ合いに泣く泣く子供の養育費を稼ごうと「陪泳」の客をひくのです。
世間の荒波にもまれながら、自身も波となって見知らぬ男の懐を狙う。女の哀しい涙は海中深く潜っているうちに流すのかもしれません。

Tags : 中国、台湾の風俗、売春 | 広西壮族自治区 |
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