2007.09.18 (Tue)
機内トイレを風呂と勘違いし、服を脱いで体を洗って叱られた三十代の男性

―重慶朝報―
初めて飛行機に乗った三十代の男性が、機内のトイレを浴室と勘ちがいし、三十分もトイレを占領しながら床面を水浸しにし、体を洗って航空会社に叱責されました。
男性はシンセンで働く金盛(仮名)で、これまで飛行機に乗ったことはなく、初めて登場した飛行機がこの南寧から重慶に向かう便だったといいます。
乗客の話によると金盛は離陸後暫くしてトイレに入ったそうです。ところが三十分経っても出てくる様子はなく、不審に思った乗客のひとりが空姐(スチュワーデス)に訴えました。
「ねえ、ずっと男の人がトイレに入ったまま出てこないんだけど、もしかしたら中で倒れているんじゃない?」
空姐が扉越しになかの様子を確かめると、返事はなく、水音が聞こえるばかり。しかもノックをしているうちに扉の下の隙間から水が滲みだしてきました。
近くの乗客もさわぎ始め、緊急事態と悟った空姐が扉をドンドン叩くと施錠が外され、なかから顔を出したのは上半身裸のひょろっとした男。男はびしょ濡れで、手で顔を拭うと空姐を見て、こう訊ねたそうです。
「頭洗いたいんだけど、飄柔(Rejoice―北京など都市部でいちばん売れているシャンプーのブランド)ない?」
金盛は普段の入浴は週に一度。それも風呂にはいるといっても湧かした湯をボウルに溜め、浸した手拭いで体を拭くといった暮らし。このたび生まれ故郷の重慶に帰郷するのに初めて飛行機をつかった訳ですが、飲み物のサービス、機内食など何もかもが新鮮に映ったといいます。
喉の渇きをいやし、腹ごしらえも出来て、となれば風呂がないほうが金盛にとっては不思議でした。尿意を覚えてトイレに駆け込んだ金盛。手を洗おうとしてお湯が出ることを知った金盛は、普段自分の部屋でやっている通り、シンクに湯を溜め、服を脱いで上半身に湯をかけ始めたのです。金盛は「当然あるべきもの」と思って、「飄柔ない?」と空姐に訊ねました。
取材に対して、航空会社では金盛に対して口頭で「公衆道徳」についての教育をおこなったとしています。事実上、機内のトイレで入浴してはいけないという規則がないために処罰はしなかったともいいます。
「飛行機はすでに大衆の交通機関として普及しているも、乗客のモラルは普及していない」。関係者は記者団にこう語ったそうです。
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