2007.09.14 (Fri)
夫の入浴中、替えのパンツに農薬を塗って毒殺した妻
―新法制報―不倫相手と共謀、夫の入浴中に替えのパンツに農薬を塗って毒殺した妻の初公判が江西省贛州市の法院でひらかれました。
事件があったのは今年1月15日のことです。
1995年、人を介して知り合った範紅南(36歳)さんと妻の曹金蘭(32歳)は、結婚した当初は人も羨む仲のよい夫婦でした。バイクタクシーを営む範紅南さんとアルバイトをして家計の足しにする曹金蘭の毎日は決して豊かな暮らしとまではいきませんでしたが、それなりに充ちた生活を送っていたようです。
ところが、範紅南さんが酒に酔って妻を殴るようになってから、夫婦の関係は綻びをみせはじめました。家では酒を飲んでは妻や三人の子供を罵るばかりの夫に愛想を尽かした曹金蘭は2006年、アルバイト先で知り合った7歳年上の劉献福と不倫関係に陥ります。
二人は尋烏県招待所(外国人向けの宿泊施設、ただし都市部以外の招待所では設備も簡素)の宿で密会をかさね、ときには連泊までして逢瀬を貪るうちに、曹金蘭の夫、範紅南さんを亡き者とし、その後結婚しようと企てます。
しかし交通事故に見せかける、あるいはガソリンをかけて焼き殺す、さまざまな方策を考えましたが、実際にできるかどうかを曹金蘭に問うと彼女は首を振ります。こうして半年ほどたったある日、不倫相手の劉献福は、新聞からヒントを得たとしてパンツに毒を塗ることを曹に勧めました。
それでも発覚をおそれてなかなか実行にうつさない曹に劉献福はこう迫ったといいます。「いまの暮らしに目を向けてごらん。いつまでそんなつましやかな生活をしているつもりだい? 豚か犬を一匹殺したと思えばいいじゃないか」。
犯行の前日、農薬300mlを購入した曹は、夫の替えのパンツを農薬に浸し、乾かして入浴する夫の洗面所に掛けました。疑いもなくパンツを穿いた夫は、風呂からあがって酒を飲んでいる最中、4時間後には体の不調を訴え、横になったといいます。午前2時、激しい嘔吐と下痢、それに大小便を垂れ流した夫はそのまま寝床で息を引き取りました。
翌16日、夫と別れ、不倫相手との結婚を夢みていた曹金蘭でしたが、衣類や身のまわりの品などをすべて調えた後、尋烏県公安局に自首しました。なお事件に関連して、曹の祖母は劉献福に対し、50万元の慰謝料を請求しています。
江西省弁護士事務所の熊延副主任によると、こうした不倫の恋が絡んだ傷害や殺人事件はこのところ農村部では増加の一途で、社会的な影響の大きさを考えると憂えざるを得ないと述べています。
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