2007.09.09 (Sun)

十年前に亡くなった母親の遺骸に、毎週死に化粧に訪れる姉妹

70909b.jpgDaily Mail
母親が亡くなってから十年間、その朽ち果てた遺骸を埋葬もせず、週に一度、死に化粧を調え、ケアしている姉妹がいます。

ここ、ノースウエストロンドンの繁華街にあるサヴィルアンドサン葬儀社(G Saville & Son Funeral Directors)を毎週訪れるのは、ヴァルマイ・ラマスさん(59歳―上画像)と妹のジョセフィンさん(66歳)。

ハーローの公営アパートに住み、銀行員を務めるヴァルマイさんが母のもとを訪れるのは主に土曜日のランチタイムです。葬儀社までの5キロほどの道のりを歩き、遺骸の傍らに座って静かに時を過ごすのに対し、チズウィックで飲食業を営む妹のジョセフィンさんは、週に一度、遺骸の髪を梳いたり、口紅を塗って死に化粧を調え、ときに腹腔内に詰めた防腐剤を追加したりもします。

姉妹の母、アニーさんが深部静脈血栓症(deep vein thrombosis)で死亡したのは今から10年前、1997年のことでした。親戚筋の話によれば、遺体は当初は埋葬される筈でしたが、姉妹はもう暫くこのままにと希望、結果葬儀は伸ばし伸ばしにされ、現在に至ったということです。
この間、姉妹は毎週葬儀社に支払う安置料の20ポンド、腐食した棺を4度交換、死に化粧や備品代として、しめて13,600ポンド(約313万円)を費やしてきました。

遺骸はホルムアルデヒドを付加され、低温に保たれた葬儀社の霊安室で保存されていますが、それも10年も経れば、組織は朽ち、干涸らびた皮膚がところどころ破れ目を見せながら辛うじて骨格を覆っているといった状況。姉妹はその固く変色した顔に死に化粧を施すのです。

70909c.jpg「もうたくさん。二人の気持ちは充分過ぎるほどわかったわ。でもものには行き過ぎってものがあるのよ。もう遺体にしたって、それこそ吸血鬼に体中の血を抜かれたような姿の筈よ」と語るのは親戚のひとり。

また葬儀社の向かいの教会の牧師、フランシス・アドゥー氏は取材に対し、そんなことが行われているとはまったく知らなかった、ともあれ二人の心に、母の死よりもこの毎週の弔いが大きな影を落としていることの方を心配している、十年という長い年月が彼女たちの感覚を麻痺させているのかもしれない、はやく終止符を打たせたほうがいいと話します。

サヴィルアンドサン葬儀社では、われわれはこれを遺族の意志として継いでいる。法律的にはなんら問題ない。異臭などの衛生的な問題もこれまで生じなかったと答え、それ以上のコメントは拒否しています。そして当の姉妹は何も語ろうとしません。
残像のような暑さにゆらめく街角。姉妹と母の時間はまだ暫く終わる気配をみせません。

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