2007.09.02 (Sun)

半年前に亡くなった彼氏と斎場で結婚式を挙げた女性

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南方網
「アンナさん、汝は招国華さんを夫と認め、生涯の愛を誓いますか?」
「誓います」

1日午後、シンセンの沙湾市営斎場で棺のなかに眠る「新郎」と純白の婚礼衣装に身を包んだ女性とのあいだで、おごそかに結婚式が執り行われました。
この風変わりな式を挙げたのは、アンナという女性。彼女は新郎となる招国華さんの生前の願いどおり、妻として彼を見送り、永遠に彼以外に嫁ぐ気はないといいます。

招国華さんはシンセンの会社に勤める設計技師。アンナさんとは十数歳の年齢差があり、年下でした。もともとは華という名字のアンナさんは湖南省の生まれ。幼少時代からシンガポールに養父母とともに居留、アメリカで経済学を学んだ後に中国に帰国、外資系企業に籍をおく最中に当時ハルビン工業大学の学生だった招国華さんと知り合い、お互いに惹かれた末に同居をはじめたのだそうです。

愛しあう二人はもちろん結婚を望んでいましたが、お互いの家族の反対、実の両親と疎遠にあったアンナさんはともかく、年齢差ゆえに招国華さんの家族が猛反対。知り合って9年、同居をはじめて7年の二人は、結婚式を挙げることを夢みながらも、結婚証明書などというものは紙切れ一枚と自らに言い聞かせながら過ごしてもいたようです。
そうこうしているうちに、招国華さんは今年1月、リンパ瘤がもとで世を去ります。アンナさんは病院側の処置に疑問を抱き、提訴。そして招国華さんの遺体も弔うことなく、この半年間、氷蔵したまま斎場に預けていました。

そのアンナさんが踏ん切りをつけたのは風水の教えから。弔いにまた結婚によいとされた9月1日、ごく親しい友人と弁護士だけを招待して式の手筈を調えました。招国華さんの両親も出席してくれるよう頼みましたが、息子の遺骨すら受けとりたくないと拒絶されたそうです。

1日の10時に斎場にあらわれたアンナさんは、招国華さんの遺体に服を着せます。常温では瞬く間に変色する遺体に真っ白なシャツ、赤のタイを手ずから着せるアンナさん。
幼い頃の環境でキリスト教徒だったアンナさんは、白沙のウェディングドレスで式を挙げるのが夢でした。牧師も来ず、宣誓をうけもったのも斎場の司会者という質素な式で、彼女は生前はどちらかといえば頼られていたという招国華さんに、まるで導かれるようにヴァージンロードを歩んでは棺に近づきます。宣誓の後に棺の前に佇んだアンナさんは招国華さんの手をとり、顔に口づけをしながら長い間嗚咽しました。

式を終えて焼き場までのブライダルロードはわずかに二十メートル。
しかしアンナさんは、確かにこの二十メートルの間は、ずっとずっと心に描いていた招国華さんの「妻」でした。

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