2007.08.22 (Wed)

でこぼこ頭の父――自分の頭蓋をアルコール漬けにし食器棚に(2)


中国で大反響を呼んだ記事の続きです。

王さんは子供の頃、小児麻痺をこじらせたために下肢に障害を負っていました。しかし努力の人だった王さんは、高校中退後、商売を覚え、タバコ、豆乳、唐黍などを売りながら、両親と四人の妹、一人の弟を成人させるまで家を支えたのです。
しかしそれからも苦労の連続でした。下肢が不自由だからと嫁をもらうことを諦め、それでいて37歳のときには女児を一人引き取って育ててきました。ガス爆発で家が全壊したこともありました。そんななかで雑貨屋をひらいたのは、「娘」のためでもあったのです。

努力は無駄ではありませんでした。育ての親、王さんの苦労を見て育った「娘」は、夏休みにはアルバイトで金を稼ぎ、生活の足しにと差し出したそうです。わたしは年相応の責任を担うつもりです。どんな苦労も厭いません。娘は16歳にして立派な女性に育ちました。


記者は汕頭大学附属第二病院脳外科に訊ねてみました。
それによると、もちろんそういった状況ならば頭蓋は早く嵌めたほうがいい。
しかし記者がアルコール漬けの頭蓋のことを話すと、さすがにそれは使いものにはならないそうです。合金、あるいは有機ガラスなどで代替するほかはないだろうとの答えでした。

王さんの「娘」、王曉鸞さんのノートにはこんな書き付けがありました。

題 : でこぼこ頭の父

小さい時 : 小児麻痺を患って、下半身不随になる。

小学校 : 杖をついて学校に通い、成績は良かったものの学友のいじめを受ける。

17歳 : 父の高一。家にはお金がなく、中退して家族を養いはじめる。

40歳 : ガス爆発で家がぺしゃんこになる。家族の火傷を治療するため、山のような借金に追われる。

47歳 : わたしの通っていた小学校の近くに雑貨屋をオープンした。

49歳 : 雑貨屋に強盗が入り、打たれた父は重傷となる。

52歳 : 頭蓋骨はまだ詰めていない。働くことができない。

Tags : 開頭手術 | 頭蓋・顔面の疾患 | 広東省 |

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