2007.07.23 (Mon)
右頬を潰乱した少女が、太腿の組織をもちいて顔面を再生

―重慶晩報ほか―
臨月に医者が引産針で死産させようとして失敗。出生したものの顔面の右半分を潰乱させた少女が、自らの太腿の組織を用い、顔面を再生させる手術に成功しました。
この少女は四川省漢源市に住む陳莎さん(17歳)で、堕胎時に引産針によって胎児の頭部に打たれるはずの毒が誤って右顔面に打たれ、命をたもったまま生まれました。
当時、いったんは家の貧しさから堕ろすことを決めたという父親、陳思福さんの話によると、陳莎さんは出生時より右顔面が萎縮、頬には赤黒く膿んだ水疱があったといいます。やがてこの水疱から右頬が壊死、潰乱をはじめ、ついには大穴があいて口を閉じていても口腔内が露出するといった惨状を呈しました。
これにより、授乳してもその先からおっぱいが頬よりこぼれるといった乳児期を送った陳莎さん。さすがに両親も不憫に思ったのか、三歳時には村の診療所で頬の穴を縫合させました。
しかし右顔面の萎縮は陳莎さんの容貌をおおきく損ない、両親は何度も遺棄しようとしたそうです。それを救ったのは祖母でした。祖母の可愛がりようが両親に親としての責任を見いださせ、ようやく陳思福さん夫婦もまっとうに娘に向きあう決心をしました。
やがて就学年齢となり、小学校に通いはじめた陳莎さんですが、今度はその彼女が現実と直面することになります。「缺嘴巴(ほっぺたの欠けた子)」という噂は瞬く間に全校生徒にひろがりました。
心を許せる数少ない友だちの前以外では、どこへ行くのにも逃げるように顔を覆って小走りに移動する彼女。中学に通うようになってからは、何度も自殺を考えたといいます。
元記事ではどのようにして貧困家庭が手術費用を得るに至ったかについては記されていません。しかしながら昨日、陳莎さんは重慶市の成都醫院にて顔面の再生手術をうけるに至りました。
執刀したのは、以前にも同じ「半臉(半顔)」患者の手術をおこなった重慶市急救センター整形科の呉主任です。
手術は陳莎さんの欠損した右頬に、左大腿部からとった8×6センチの大きさの組織片を充填し、この組織を根付かせるため血管を縫合するという顕微手術。6時間におよんだ難度の高い手術はみごと成功し、陳莎さんの右顔面は再生されました。
呉主任の話では、色のちがいは将来的にはそれほど目立たなくなるだろうとのことですが、充填した部分では痛みなどを感じることはできず、また表情筋が大きくダメージを負っているので、陳莎さんの右顔面に表情はありません。
引産針のミスがなければ、この世に生まれることはなかったかもしれない陳莎さん。まもなく社会に羽ばたきます。
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