2007.06.09 (Sat)
点滴のみで21年間生存。上海の「無腸女」、周綺思さん
―北京晩報―「わたしってまるでロボットみたいって思うことがよくあるのよ。昼間は普通の人と同じに働いて、夜になったら充電してもらうの」。
こう自らを喩えるのは、上海の「無腸女」、周綺思さん。
彼女は輸液(静脈注射により栄養分を補給)のみで現在まで21年間生存。世界記録を日々更新し続けているのです。
周綺思さんが消化器全てを喪ったのは1986年2月のことです。
春節を過ぎてまもない、まだ世間がお正月の余韻に浸っている頃、腹部にひどい痛みを訴えて女性が上海の産婦人科に搬送されました。
当時周さんは妊娠七ヶ月。医師たちは最初早産によるものと思ったそうです。ところが周さんはなかばショック症状を起こしかけていて、医師たちはすぐに開腹をおこないました。
当時、執刀した医師の言葉から、そのときの状況のすごさが伝わってきます。
「小腸から結腸にかけては紫から黒色。腸捻転から腸閉塞を誘発し、開腹したときにはすでに小腸は壊死していた。ガスによる鼻をつく臭いが腹腔から漂うなか、われわれは糜爛した小腸を切除した。取りだした腸は洗面器に山となった」
こうして消化機能を喪失した周さんでしたが、運よく製薬会社から輸液を無償で提供してもらうことが出来、毎日の高カロリー静注がはじまりました。点滴は胸部からです。
八時間かかる静注には夫の蔡漢躍さんが毎晩付き添い、2000mlのブドウ糖、ビタミンなど彼女が生きるためのエネルギーを補てんします。周さんはまた、1992年には娘もひとり産みました。これは当時のギネス記録にもなっています。
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