2007.06.09 (Sat)

火葬にされる直前にまだ生きていることがわかった17歳の少女

click!
―重慶朝報―
「梁さん、あんた死体の山から生きた人間を掘り起こしたんだってな」
重慶市梁平県の火葬場に勤める梁尤平さんは、ここ数日どこに行ってもこうからかわれたそうです。普段から口数の少ない梁さんはただただ顔を赤くして俯くばかり。
5月27日午後、いつものようにひとつひとつ死体をかまどにくべ、最後の一体が入った黄色の袋に手をかけた梁尤平さんは、もぞもぞと袋が動きだしたのに肝をつぶしました。それでもあわてて袋のファスナーを下ろすと中に詰められていた少女の胸が上下しています。
「息をしとる! 生きてるぞ!」。梁尤平さんは叫びました。

少女の住んでいた鎮龍鳳村から火葬場に電話があったのは27日の午後4時のことでした。電話の主は鎮龍鳳村の村長だと名乗り、こう告げました。村に住む17歳の少女が亡くなった。ついては火葬に付すため、引き取りに来てもらいたい。
職員が村に訪れると、少女の死体は竹涼床(竹を並べた床)の上に置かれ、顔の上には黄裱紙(日本でいう忌布、または打覆い。色は黄色)が掛けられていました。
職員は少女の家から火葬代として1100元受けとると、死体を黄色の袋に詰め、火葬場に運びます。黙々と死体をかまどにくべる梁尤平さんの前に少女の死体が巡ってきたのは5時40分。前の死体がかまどにいれられてから十分後でした。

少女が息をしていることに気づいた梁さんは、顔に貼られていた黄裱紙を引きちぎると少女を抱いて表口まで走りました。新鮮な空気を吸わせねば。梁さんの頭のなかはそのことでいっぱいだったといいます。

火葬場から病院へと搬送された少女は、竜能香と名を告げました。少女の告げた携帯番号から家へ連絡がいき、両親が病院にとんできます。
しかしながら、梁平県人民醫院の一科主任、謝崇凡医師は両親を迎えながらも、心臓病で亡くなった少女が息を吹きかえしたという過程を疑いました。少女は初めから死んではいなかったのでは?
はたして少女は、重度の鬱病から精神病を患っていたことがわかりました。何も食べずに一日寝たきり。手足は冷たく、寝返りさえ打たずにいわば死んだふりを演じる少女に、知識に乏しい両親が騙され、火葬に付そうとしたのです。

記者は昨日の午後、少女の家を訪れました。
家は玄関の戸が閉められ、ひっそりとしています。少女は竹涼床の上に微睡み、両手を竹竿でくくられています(上画像)。
竹竿でくくっているのは、自分の大便を食べてしまうため。ここ数日何も口にしないで眠り続けた少女は、両親によると首筋から手足までみな氷のように冷たく、鼻をみても息をしていないようで、てっきり死んでしまったと思ったとのことでした。
少女がこのような状態になってしまったのは昨年来。中学校を卒業して父、竜伍令さんと出稼ぎにいった先で暴漢に遭ったときからだといいます。事件の詳細はわかりませんが、少女がこのときのできごとを記憶からぬぐい去ろうとし、それがために精神の自傷行為に至るのだとは医師の意見です。

発症するに至った原因はともかく、今までにも数々あった中国の精神病を患った子供を抱えた家族同様、少女の家でもすでに治療費に使ってしまって蓄えはありません。
少女は今日も竹涼床の上で、歓びも哀しみも表情にはあらわさず、深く目を閉じて記憶の闇に自らを没します。

bizarre news | TB(0) | EDIT  

Trackback

この記事のトラックバックURL

→http://chiquita.blog17.fc2.com/tb.php/2536-fbee8b6d
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

この記事へのトラックバック

▲PageTop

 | HOME |