2007.05.27 (Sun)
子供を学校に通わせるのに血を売る農村家庭
―中国青年報―中国では1986年より小中学校、義務教育の9年間は学費は無料としています。ところが給食費、寄宿費、教科書代など雑費は原則実費負担。
小学生は年間約400元を学校に納めなければならないのですが、貧困家庭ではこの額も満足に支払えないで子供を中退させる家庭も多く、政府では2007年より全国の貧困家庭対象に「両免一補(給食費、教科書代を無償で提供)」と呼ばれる補助制度を打ち出しました。
しかし、学校側に交付される補助金はそのままで、そんな制度がはじまったことなどつゆ知らず、貧困にあえぐ家庭から依然雑費名目で経費を徴収し、私利に走る校長は後を絶ちません。
名目はいくらでも付けられる雑費経費。農村部の親が疑いを抱かないことをいいことに、さまざまな名目で雑費が徴収され、いっぽうでは「両免一補」と認められた家庭の補助金は生徒のもとには届かず、補助されるべき貧困家庭の財政を圧迫していきます。かくしてなんとか子供に学問をと望む親たちは、自分の血を売ってさえも学校に通わせているのです。
ここ、河北省懐安県の小学校に子供を通わせている親から話を聞きました。いずれも貧困家庭で「両免一補」の対象家庭である筈が、学費、教科書代を徴集されるのはもちろんのこと、教材費、答案用紙費、魔法瓶、洗面器代、備品代とさまざまな名目で経費が徴収されました。
いずれも学校側から領収書が出ることもなく、親は一方的に取られるままです。ところが学校側からは省政府に「両免一補」の生徒の申請が出され、ひとり300元の交付を受けていたのです。
免除されるべき経費を取られ、国からの補助金は吸い取られてあえぐ貧困家庭。しかし知らなければ貧困家庭からの文句も出よう筈もありません。まして貧困家庭ほど家族が長時間にわたって働かねばならないために、子供を寮にいれれば、年間巨額の費用がかかり、負担は増えるという悪循環。行きつく先はてっとり早い売血でした。
親たちは毎年新学期がはじまる前に血漿站を訪れます。一回に100元。貧困家庭にとっては重要な収入源で、その回数は子供の数によっても左右され、親たちはたとえば今年にはいってだけでも十回ほどの売血をこなしているそうです。
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