2007.04.22 (Sun)
眼窩に刺さった椅子の脚―奇跡的に失明をまぬがれる

―The Age―
レントゲン画像では、椅子の脚が眼窩をえぐり、口腔から喉まで突き刺さっている様子が見てとれます。しかし被害者は命をとりとめたばかりか、奇跡的に脳障害、失明さえまぬがれたそうです。
クラブでの殴り合いが招いた惨事ですが、被害をうけた男性は加害者の男性に対し、咎めるつもりはないといいます。
元ザビエルカレッジ生のシャフィック・エルファーリさん(20歳)は、霞む目、頚のこわばりを訴えながら、取材に対して掠れた声でこう答えます。「問題はないよ。ただ、まだ働くのはちょっとキツいけどね」
事件が起こったのは今年1月21日のことでした。
午前2時45分、豪メルボルンのバーク通り、地階にあるクラブの前でエルファーリさんとリアム・パートさん(20歳)の間ではじまったケンカは、エルファーリさんが先に飛び込んだクラブのなかに移り、双方の殴り合いが続きました。しかし、リアムさんが振り上げた金属製の椅子がエルファーリさんに向かって投げつけられたとき、彼は手で頭をかばうのがやっとだったといいます。
椅子の脚はエルファーリさんの眼窩から入って頭蓋を貫きました。不幸中の幸いといえば、椅子の脚は眼球には直接当たらず、目に致命的な傷が付かなかったということでしょうか。
搬送されたロイヤル・メルボルン病院では五人の外科医が手術にあたり、その結果エルファーリさんは奇跡的に失明をまぬがれました。そればかりか一ヶ月後には、視力は95%まで回復したといいます。
法廷では、エルファーリさんが加害者のパートさんに悪意を抱かないということで、被った損失を特定するための被害影響陳述(victim impact statement)の提出は検察側からもありませんでした。
詳細は記されていませんが、ケンカのもととなったのは、パートさんの弟が別の男に暴行をうけたことに由来したそうで、パートさんはエルファーリさんに対しては謝罪し、また自分の行いを深く恥じているそうです。
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