2007.03.13 (Tue)
世界でいちばん小さな女性(1)

―東方今報―
女性の身長は92cm、体重はわずかに10kg。
ギネスブックには「世界で最も小さい女性」と記されているという27歳の趙路君さん。医学のうえでもひとつの軌跡なら、彼女自身の人生も数奇に充ちています。
初春の日差しが日いちにちと暖かさを増すなか、河南省南陽市唐河県桐寨鋪郷の小さな村では、27歳をむかえた趙路君―世界で最も小さい女性―が、ポニーテールにした髪をしきりに小さな手で撫でつけては、村の男の子とじゃれあっています。
響く声は高い子供の声、まとっているのは子供服。両親はすでに亡くし、いまは従兄の李栄山さん、妻の金梅さんとともに暮らしている趙路君は、記者が訪れるとぴょんぴょん飛び跳ねながら歓迎してくれました。
見た目のままにまるで妖精のような彼女は、疲れを知らないかのように、歌をうたい、踊り、そして絶えずこぼれるような笑みを浮かべて物怖じせずに話しかけてきます。ただ、記者が彼女自身のことを訊ねると、小さな額に皺をつくり、あたし、自分がいま27だということだけしか知らないと答えました。
趙路君。身長は92cm、体重は10kg。知能指数、精神年齢などは7、8歳の児童に相当するそうです。自分でトイレにいくことが出来、服も自分で着、毎朝きちんと顔も洗います。しかし、数の概念は彼女のなかにはありません。自分の名前以外に字の読み書きはできません。
趙路君は1980年3月6日に生まれました。高齢出産で産んだ母親はすでに43歳。生まれながらに小さかった彼女をずいぶん心配したようですが、医者の成長とともに他の子供とたいして変わらなくなるだろうから心配はいらないとの言葉をうけ、彼女が育っていくのを見守っていました。しかしどうにも背は伸びず、また言葉も遅いのです。
異常に気づいた両親は、病院をいくつも訪ね、貯金はすべて診療費で使い果たしました。それでも原因ならびに治療法はわかりません。
このときにたまたま趙路君と出会ったひとりの医師がいました。名前は蔡恵英。南京市鼓楼区にある中醫院(漢方医院)の医師です。1996年のことでした。
当時趙路君は16歳。父の手提げ鞄のなかに詰め込まれて訪れたという彼女をみて蔡恵英さんはおどろきます。小さいことはおくとして、髪は枯れて黄ばみ、肌はまるで干した大根のよう。顔の皺は80歳の老婆と思えるほど多く、見た目はさながら毛の短い猿といった印象、それほどまでに彼女には生気も人間らしさも感じられませんでした。
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