2007.03.06 (Tue)
結婚式当日に姉が逃亡、代わって嫁いだ妹、二年ぶりの再会
―成都晩報―こちらは四川省成都市新都区のとある美容室。
ちょうど二年振りに顔をあわせたという姉妹は、涙ながらの抱擁をかわしました。そして妹の前にひざまずいた姉が許しを乞います。二人が同じ市内に住みながら、顔をあわせられなかったのにはこんな事情があったのです。
2005年3月6日、四川省南部県の湯文雙さん宅では朝から長女、蕾さんの結婚式の準備に大わらわでした。
小さな村です。慶事があれば村民すべてが関わり、大人は宴会の準備、子供たちはそこいら中に「喜」の字を記した紙を貼り、爆竹を鳴らして盛り上げます。
湯文雙さん夫妻も明け方から起き出し、おひねりの準備などに追われながら、初めてわが娘を嫁に出すうれしさを隠せません。ところが、なかでひとり冴えない表情をしていたのは、他でもない、嫁にいく長女の蕾さんでした。
手伝いにきていた村の女友だち囲まれた蕾さんは、とつぜん泣き崩れました。もう私も終わり。どこか遠くに逃げたい…。
おどろいた女友だちは蕾さんに訳を訊ねます。それによると蕾さんの新郎、雍さんは隣村の男性、蕾さんを案じる両親が仲人をたのんでお見合いさせたものでしたが、風采は上がらずどうにも好きになれなかった、けれども村いちばんの美人といわれた蕾さんに出会った雍さんは、蕾さんの両親に取り入って結婚話をすすめ、蕾さんは口を挟める状況ではなかったとのこと。自分をここまで育ててくれた両親には抗えず、いやいやながらも結婚を承諾してしまったとのことでした。
よりによって結婚式の当日までひとり悶々と悩んでいた蕾さんの苦しい胸のうちを知った女友だちは、彼女を逃がすことに話がまとまりました。式の準備にあわただしい湯文雙さん宅の裏口からそっと蕾さんが表に出ます。見張りは女友だちでした。
午後になって新郎の雍さんが到着し、湯文雙さん宅では大騒ぎとなりました。
さて、面子をつぶされたのは新郎のほう。加えて1万元という結納金を湯さん宅に払っていた雍さん側は、怒り心頭で、湯さんを結婚詐欺とまで罵りました。結納金はほとんど婚礼の準備に費やしてしまった湯さんは返す言葉もありません。
1万元返してもらおう。雍さん側が詰め寄ったとき、蕾さんの妹、紅さんが前に出ました。わたしが代わりに嫁ぐわ。だからお金は免除して。
元記事ではこの申し出に雍さんがどう対応したかは書かれていません。しかし、結婚式から逃げ出した蕾さんに代わって、妹の紅さんが嫁いだことは事実です。誰のための結婚式かわからないままに滞りなく式は挙げられたのでしょうか。
姉妹は式のちょうど二年後、一昨日に再会を果たしたという訳です。
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