2007.02.24 (Sat)
「責め」は性的虐待に問える?―訴えられたSMサイト管理人
―The Sun―陪審員席の横に設置されたモニターには、裸で木に縛りつけられた女奴隷の画像が次々と映し出されていきます。
半ば再選に向けてのポーズだったとはいえ、ハードコアサイトの規制を打ち出したブッシュ政権下では、現在までに52の管理者、団体などが有罪判決を受けました。 審理中は十数件です。 これはクリントン政権下での4件を大きく上まわります。
今回のケース、BDSMサイト 「S&M Svengali」 を巡る公判では、証人台に立った元 「S&M Svengali」 のモデル、ジョディー(31歳)が、課せられた性的虐待を供述し、その点でもサイト管理者、グレン・マーカス(52歳)を罪に問えるかどうかが争われている得意なケース。 当然のことながら、BDSMのマニアックな行為が公判では露わにされ、一般大衆にはショックを与えているようです。
ジョディーの証言によれば、マーカスと出会ったのは1998年。 彼女自身は打たれ、なかば恫喝されてサイト運営に参加したと述べていますが、ともかく二人の間に奴隷契約なるものが結ばれました。
まずは髪を刈られ頭を剃られたジョディーは、臀部に 「G」 の文字、腹部には 「slave」 の文字を掘られ、徹底的に卑しめられます。 反抗的という理由で、ギャグボールを口に入れられ手術用の針で縫われたり、吊られたりするのはたびたび。 乳房に何十という針を刺されたり、局部に火のついたタバコを押しつけられたこともあったそうです。
「文字通り地獄に迷い込んだ気がしたわ。 まるで火だるまになったみたいだった。 でもどうすることも出来なかった」
マーカスはこうした彼女への 「責め」 の画像をサイトに載せていました。 おそらくそれで会員を募り、利益をあげていたのでしょう。 2年間にわたってマーカスの奴隷となったジョディーは、最終的には画像の撤去を求めて、果たされないと彼のもとを出ていきます。
とまれサイトの違法性は脇におかれ、争点はジョディーとマーカスがどのような関係にあったかということに絞られている訳ですが、検察側は恐怖をもって支配されたとの弁、また弁護側は趣味性の問題、実際逃げだそうと思えば逃げ出せた筈、奴隷契約を結んで主従関係をこしらえたのはジョディーの決定でもあった筈、とこういった裁判のお決まりのパターンを踏襲しているようです。
マーカスと同居していた女性、ロナ(51歳)によると、彼には大勢のファンがいて、「神」 扱いされていたともいいますが、被虐性の開花と信頼の構築、そして女性が巣立っていったときの対処と、どこか劣ったものがあったのかもしれません。 大きく見れば、サディストはマゾヒストの奴隷なのです。
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