2007.02.23 (Fri)
新年早々、公衆便所に遺棄され、死んでしまった赤ちゃん
― 北京晩報―事件を伝える各国のメディアにはそれぞれ特徴があるものです。
構成に秀でているのはアメリカ。 記事のなかでも平気でジョークを挟むイギリス。 中国は詠嘆調です。 日本では記事に署名する習慣がないことと、文化の特質から、かなり内容も薄め抑えめ。 また直接表現を嫌います。
今回の記事ですが、試みに元記事の詠嘆調そのままに訳してみることにします。
新年を迎え、よその家では赤ちゃんに綺麗な服を着せ、花をあしらった帽子を被せ、家族はもとより親戚中に愛でられるのが普通でしょうに、この赤ちゃんときたら、新年早々糞池(肥だめ)に投げ込まれ、可哀想に溺れ死にさせられてしまいました。
人となりて一ヶ月。 首を巡らして自分のまわりの世界を知ることもまだ能わなかっただろうと、公厠(公衆便所)で溺死させられた赤ちゃんの死体がみつかった六道口村では、あまりの惨状に人々の憤りと嘆息がやむことはありません。
午前9時を少しまわった頃に、非常線が張られている公衆便所を訪れた記者は、1名の十八里店派出所署員ならびに何名かの保安員が現場を保全、そのまわりに十数人の村人が事件についてめいめい語っているのに出会いました。 うちの一人の村人が記者に事件の詳細をこう語ります。
およそ一時間ほど前、清潔工人(掃除人夫)が糞池のなかの糞便を汲み出しはじめた。 ところが30分ほどすると、汲み取り管がなにかに塞がれ詰まってしまった。 工人が汲み取り管を糞池から引きあげると、赤ん坊の死体が管の入り口に引っかかっていた。
「子供はすでに一ヶ月ほどの大きさ。 欲しくなかったのならなぜ堕ろすなり何なりしなかったのだ。 生んで更に殺す必要がどこにあったのだ」
警察では赤ちゃんが殺害されて糞池のなかに流されたのか、それとも生きて流され、糞池のなかで溺死したものかまだ明らかにしていませんが、それでも村人たちの間では、早くも母親を 「故意殺人」 として訴追せられるべきとの意見が大半です。 赤ちゃんの死体が見つかったのは女廁のほうでしたから、とくにそういった結論が導かれるのかもしれません。
年が改まったばかりだというのに、このいわれなき惨劇に出会った村では、赤ちゃんの死体が取りはらわれたあとでもなお、暗い雰囲気がただよっています。
村に住む李さんは、警察ができるだけ早く事件を解決することを望み、それがこのあまりに早く逝ってしまった赤ちゃんの弔いになるのだよと語りました。 警察では調査を開始、赤ちゃんはまもなく検死にまわされるそうです。
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