2007.02.19 (Mon)
強盗に入った先の女性にほだされ、身の上を語り尽くして捕まった男
―現代快報―生活費に窮した男子学生が別の大学の女子寮に強盗にはいりましたが、女性の身の上話を聞くうちに同情、なにも盗らずに逃げ、後ほど警察に逮捕されました。
事件がおこったのは昨年10月のこと。 身元など詳細は明らかにされていませんが、戚という名の男性。 賭け事にはまって生活費にまで手をつけ、にっちもさっちもいきません。 盗みでもしなければ明日をも過ごすお金もないと思い詰めた戚は、強盗を企てました。
はいるのは防犯にルーズな学生寮。 でも自分のいってる大学の寮ではバレたときに後ろ指をさされると考えた戚は、別の大学の寮を狙うことにしました。 それも気のヨワい彼がターゲットに選んだのは女子寮です。
深夜、リュックにロープ、ポケットに果物ナイフを忍ばせた戚は、目標と定めた寮に向かいました。 見るとベランダの窓があいている部屋が二階にあったそうです。 これならなんとか上れないこともない、と考えた戚は、外から軒を伝ってその部屋に忍び込みました。
部屋にはいると、ベッドの上には女性がすやすやと寝息をたてていました。 ざっと見わたして、部屋には彼女ひとりだけと知った戚は、肝がすわり、部屋のなかを物色しはじめたそうです。
ところが物音で女性が目を醒ましました。 戚はあわてて女性を押さえ込むと、左手で肩を抱き、右手で口を抑えました。 女性も必死に抵抗します。 下から蹴り上げた足が戚の脇腹を打ち、はおっていた上着のポケットから果物ナイフがベッドの上に落ちました。
戚は女性に覆い被さりながら、こう脅します。
「静かにしろ。 おれは人を殺して南京に逃げてきた。 今さら一人二人どうってことはない。 金を出さないとお前もやっちまうぞ」。
女性は抵抗をやめ、戚に縛られます。 戚はまず女性から現金80元(約1280円)を奪い、ベッドの傍にあった携帯をリュックにいれました。 自分を棚に上げ、こんなものしか持ち合わせがないのかとなじる戚に、女性はしくしくと泣いて、こう訴えました。
「あたし、お金持ちの子じゃないもん。 小さいときに親が離婚したの。 ずっとパパひとりに育てられてきたの」
これを聞いた戚は、昨年、自分の父も亡くしたことを思い出し、女性に同情して身の上話をはじめたそうです。 二人はお互いの境遇を語りあううちに世間話へと話は移り、この頃には女性を縛ったロープをもほどいた戚は、盗んだ携帯や現金なども女性に返していました。
明け方近くまでかかって自分語りをした戚は、念のため女性の腕を前で軽く縛ると、今度は部屋の扉から帰っていったそうです。
女性は戚が出ていくとすぐに警察に通報しました。 もちろん戚が語った身の上はすべて警察に伝えたそうです。 あっけなく捕まった戚は、まもなく棲霞区人民検察院により提訴されるそうです。
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