2007.02.06 (Tue)
肛門から刺さった鉄筋が腹腔を貫く
―大連晩報―建築現場ではたらく男性の肛門を貫いたのは、1メートルあまりもある鉄筋でした。
鉄筋は、男性の肛門から膀胱の後ろを通って十二指腸、胃まで貫通。 男性は搬送先の病院で、八時間余の手術ののちに命をとりとめました。
容態の落ち着いた男性が、回診に訪れた医師を前に事故を振りかえります。
男性は今年25歳になる宮さん。 北京市東部の朝陽区(東京都大田区と友好都市関係にある)で農業を営んでいましたが、実入りが悪く、大連にて日雇いの仕事を見つけ、星海公園広場近くの建築現場ではたらいていました。 この現場は足場から下りるための階段が設けられておらず、宮さんら作業員はいつもすべり棒代わりの手すりを伝って下におりていたといいます。
「30日午後5時頃、いつものように手すりにつかまって下におりようとしてたんすよ。 で、つーっと滑って、急にズボッと。 すぐに鉄筋だってわかりました。 ケツが猛烈に痛かったんすけど、歯を食いしばって棒をよじ登りました」 と述懐する宮さん。
そのまま宮さんは作業員仲間とともに星海公園の飯場に帰ったそうですが、夜半、腹の痛みを訴え、飯場の外で呻いているところを見つかり、病院に連れてこられたそうです。
「みんな、冗談いってるんだと思ってたみたいっす。 でも誰かが、こいつ顔色真っ青だぞって、それで病院に運んでくれました。 病院は五軒まわりましたけど、どこでもこんな時間、ウチでは手に負えないって。 困ったす。 それに診察を受けるにも手許には100元(約1600円)しかなかったすから」
こうして最後に到着したのが、大連市第五人民醫院でした。 時間は深夜。 肛腸外科主任の高炳豪医師が診断にあたりましたが、宮さんは激痛にのたうち、叫びをあげるのみ。 痛みも説明できないありさまでしたが、医師はざっと見て内臓に損傷があると判断。 レントゲンでははっきりしませんでしたが、超音波スキャンで腹腔に血痕があることがわかりました。
高医師は、急を要するからと術費治療費その他は自らの給料をもって病院側に保証するとつたえて、宮さんの開腹手術に取りかかりました。
鉄筋は直腸を貫き小腸を損傷後、腹膜まで貫いて、十二指腸の球部、胃をも傷つけ、少なくとも肛門から60センチは刺さったとみられる重傷。 高医師は八時間余におよぶ手術で、胃と十二指腸を一部切除、修復して腹部に人口肛門をとりつけました。 高医師によると、事故がおこったときに本能で鉄筋をそのまま腹腔内におさめたことがよかったらしく、もし体勢を崩して鉄筋の先が体の外に出ていたら、その場で命を落としたかもしれないということです。
宮さん宅では昨年祖母と祖父が亡くなったばかり。 宮さんの治療費もすでに15000元(約24万円)を超えているそうですが、まだまだ合併症も含めしばらくの入院が必要とかで、複雑な表情ながらも、高医師の善意、およびみんなで栄養薬を買って差し入れてくれた作業員仲間には感謝しているそうです。
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