2007.01.05 (Fri)
増える、地下鉄内で「営業」する乞食たち
―現代快報―寒風吹きすさぶなかでの物乞いは辛いとみえて、こちら、地下鉄車内にあらわれるようになった乞食たち。 しかしその収入は5,000元(約8万円)とか。 これは地方都市の男性一ヶ月分の給料の倍にあたります。
南京の地下鉄車内を仕事場とする乞食たちには特色があります。 それはまず、身なりがある程度キチンとしているということ。 また電車内で仕事をする故、当然切符も求めなければいけません。 記者は昨日、このところ増えはじめた地下鉄車内の乞食の実態をレポートするため、まる一日、地下鉄に乗車してみました。
まずあらわれたのは母子の乞食です。 母親は若く、背負った子供はまだ二、三歳。 瞳が大きく頬をやや赤く染めた愛らしい表情は母子ともによく似ています。
この親子はごく普通の乗客を装って乗ってきましたが、地下鉄が動きはじめると物乞いをはじめました。 記者の前に跪き、片手をこちらに向かって突きだしながらお愛想をいうというやり方です。 無邪気な目をした子供に一元硬貨を二枚握らせると親子は去り、また次の乗客に向かって手を突きだします。
次は新街口から乗車してきた白髪の老人二人です。 彼らも車内に入った当初は手すりにもたれていましたが、地下鉄が駅を離れると床に跪き、物乞いをはじめました。 二人は何も喋らず、ただ乗客に向かって諸手をあげて土下座をするというやり方でした。
物乞いのやり方は多様。 聞くところによると、なかには車内で歌をうたって聞かせるという強者もいるそうです。
ここで彼らの収入をざっと計算してみることにしましょう。
記者が観察したところ、どんな乞食でも一輌あたりまず2元は稼げるようです。 6輌編成で12元。 半時間もあればひと列車まわれるでしょうから1時間で24元。 一日8時間労働の月26日で4992元にもなるのです。 それも税金を納める必要はありません。 彼らは下手をすれば、一般人よりもはるかにお金を稼いでいるというものです。
それでも跪いて物乞いをする乞食はまだいい方、なかには車内をまわりながら、ただ乗客に向かって手を伸ばし、お金を 「徴収」 してまわるだけという乞食もいます。 こういう輩には、一人がお金を恵むと連鎖反応で隣の乗客が次々と財布をあける例も少なくないそうです。
現在こういった地下鉄車内で 「営業」 する乞食たちに対して規制する法はなく、職員は追い払うことしか出来ませんでした。 しかしながら、当局に問い合わせたところ、近々にこういった乞食たちの収容施設を設けることも検討されているようです。 乞食たちは一日中地下鉄に乗っていますから、乗車方法違反という名目で処罰ができることも考えると、根絶やしは出来ずとも増加にはブレーキがかかるかもしれません。
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