2006.12.10 (Sun)
給料を払ってもらえずに、親方の妻を斧で脅して拉致

―華商網―
「て、てめえら近寄るなっ! これ以上近づいたらこの女を殺す」 と片手に持った斧を振りまわし、女性を人質にとっているのは四川省出身の工事作業員。 人質に捕らえられているのは、男を雇った親方の女房だそうです。
事件が起こったのは中国は陜西省の省都西安。 シェラトン、ハイアットなどもある同市中心街の含光路と南二環路の交差点付近の高架橋。 斧を振り上げている男は、蒲正興という名のクレーン作業員で、年の瀬を迎えて3,000元(約48,000円)という給料を払ってもらえず、親方の妻を人質に訴えるという暴挙に出たようです。
蒲は、この日の午前中、工事の親方である唐さん方を訪れ、未払いの賃金を要求しましたが、唐さんは難癖をつけてこれを拒否。 口論となった蒲は持参した短刀で唐さんを刺傷、その妻を連れて逃走しました。 しかしながら、人質を連れて徒歩で逃げるという不審さから警官に咎められ、窮した蒲は含光路と南二環路の高架橋で警官に周囲を取り巻かれます。
警官隊はやはり持参した斧を振り上げた蒲に対し説得を開始。 ところが蒲はこれに対して明確な要求を出すでもなく警官と対峙。 首を掴まれた唐さんの妻は小刻みに震えたまま動けません。 蒲はすでに理性を失った様子で欄干に立つと、木枯らしが吹きすさぶ中、「もう金なんかいらねえ。 撃てるもんなら撃ちやがれ」 と喚きました。
睨み合って一時間後、現場近くに住む男の妻と4歳になる息子が呼ばれました。
二人の姿を見るなり目を真っ赤に潤ませた蒲は、「来るな!」 と叫んで斧を振りまわしました。 妻も大粒の涙を流し、夫に向かって叫びます。 「お願い、すぐに下りてきて」。 次いで銃を構えている警官隊に向かい、「夫を殺さないで」 と嘆願しました。 息子はわあわあと泣き叫びます。
膠着状態も陽が暮れかけ、あたりがやや暗くなった頃、一瞬の隙を突いた警官隊の手によって打破されました。 蒲は捕らえられ、人質も無事解放されました。
経済成長の波にのる中国ですが、人質と犯人とのなりのちがいを見るとかなり格差も広がっている様子。 いずこも世知辛さは同じなのかもしれません。
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