2006.11.21 (Tue)
刃物をもった強盗とガチでわたりあい、娘を守り通した女性
―南方新聞網―刃物をもって押し入った強盗に42箇所も刺されながら、娘を守ろうと渡りあった女性のニュースです。
女性は、中国は恵州博羅県のアパートに住む楊芳さん。 小金口の工業区域に住む楊芳さんは、現在、近くの工場に勤める夫の王さんと10ヶ月になる娘との三人暮らし。 夫婦仲もよく、この日、15日も昼飯を食べにもどってきた夫を送り出して後、娘と仮眠をとっていたそうです。
ところが午後3時頃、楊芳さんは誰かが扉を叩く音で起こされました。 玄関に出て、扉を少しだけ開けて覗うと、外には1m60ほどの小柄で痩せた男が立っています。 男は王さんが不在かどうか訊ねてきました。
王さんという姓は多く、このアパートにも別棟に同姓の家族がいたことから、楊芳さんは男の用件を確かめるため、扉をひらいたそうです。 すると男は中に入ると玄関をロックし、持っていたバッグから果物ナイフを取りだして楊芳さんに突きつけ、金を要求。 叫び声を上げて奥に逃げた楊芳さんは男に押し倒され、首にナイフを突きつけられたまま、金を出さないなら娘を殺すと脅されました。
物音を聞いて駆けつけたのか、外にはアパートの四階に住む、姉の楊素さんの安否をたしかめる声。 男は楊芳さんは、「大丈夫だって言え」 と命じました。 楊芳さんは玄関に向かって、「なんでもないわ」 と叫びました。
家にある現金は200元。 しかしそのお金を男に与えたとしても無事に済むだろうか、もし娘に手をかけられたら。 楊芳さんはそう思ったそうです。
お金をとってくると言って男の手を逃れた楊芳さんは、台所にあった包丁を手にもどってきました。 両手を添えて包丁を構え、男に向かって突っ込んでいく楊芳さん。 二人の間で取っ組み合いがはじまりました。 まず男が頭部と頸部、大腿部に傷を負います。 ところが、ここで火のついたように泣き出した娘が楊芳さんの足にしがみつき、彼女が左手で庇ったために、包丁はもぎ取られ、逆に斬りつけられる羽目に。
手負いの男は気が狂ったように斬りかかり、娘を背に隠し右手を振り上げて刃を避ける楊芳さんは、血まみれになりながら再び台所へと逃げ、もう一本の包丁を持ち出して防戦。 しかしながらこの包丁も男に奪われ、窮した楊芳さんが洋服ダンスにあった現金200元の在処を教えると、男はその金を手に逃げたそうです。
時間は3時20分。 男が去った後、工場に報せにいった姉の楊素さんと夫の王さんがようやく戻り、救急車を呼びました。
医師が診るに、楊芳さんが受けた傷は42箇所。 うち頭部には13箇所。 背中と足以外は至る所に傷があり、左脇腹の傷は肺にまでとどき、左手の中指の先が切断され、気管にも二箇所傷があり、搬送時には傷口からごぼごぼと血の泡が噴いていたといいます。 しかし生命の危機は脱し、また娘には傷ひとつなかったとか。
男は現在逃走中。 なお男の残したバッグには広東の東莞行きの長距離バスの乗車券、練り歯磨き、仲間四人と撮したらしい写真のはいったアルバムがあったそうです。 恵州警察では全力でこの男の行方を追っています。
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