2006.11.11 (Sat)

ここ数年来で住民の半数が謎の死を遂げた村

click!―南都週刊―
このところ都市部では目覚ましい発展を遂げる中国。 しかしながら昔ながらの村落では、静かなる崩壊がはじまっているのかもしれません。
記事元では冒頭、「村落の衰微は現代社会の発展には必然」 と記してあります。 奢りですね。 で、内容というのは、そんな崩壊の過程をたどるうちのひとつの村、人口100人余りの村なのに、2000年以来76人の死者を出しているという 「鬼村」 の話です。



村落の衰微は、現代社会の発展には必然ではありましょう。 でもここ、温州羅垟古村においては、状況がいささか異なって窺われます。 景色は美しく、長江に接した山間の色の移り変わりはこの世の桃源郷を思わせる、そんな在所の村ですが、2000年を過ぎてからの4年あまりに死者が42名を数えた頃から 「鬼村」 と呼ばれはじめました。 人口は100名余のこの村で、死者が42名というのはおよそ半数。 もちろん医療がとどいてないこともあるのでしょうが、その死因のどれもが原因不明。 逃げ出した村民たちによって、この 「鬼村」 という呼称は四方に伝わりました。

羅垟古村は温州永嘉県にあります。 ごく小さい村ながら5、600年の歴史をもち、過去には村民が500名を超えていたこともあったそうです。 交通は不便で車でこの村に乗り入れることはできません。 たとえば村民がなけなしのお金をはたいて、100元でトラックに乗せてもらい麓の村から山腹まで上ったとしましょう。 でもその先、岩の連なる山道は車では行かれず、3時間あまりをかけてようやく村にたどり着くのです。 村民が村にもどる時には、麓の村からやはり3時間かけて村のある山に辿り、直接山を上るのだそうです。 このような手間ゆえ、羅垟古村とまわりの村との行き来はあまりありません。

自然、村人の足腰は頑健になるのですが、そんな村人たちの突然死が2000年から増え始め、2003年から今年までは42人、2004年1年だけでは18人の死者が出ているそうなのです。 村の人口は2003年には100人余でしたから、そのおよそ半数がここ2、3年のうちに亡くなっているのです。
たとえば、村に 「裸足の偉人」 と呼ばれた壮健な男性がいました。 年齢は70数歳ですが、この村に生まれ、この村を愛し、山道の砂利さえも足の裏で愛でようと生涯靴というものを穿かず、裸足を貫いた人です。 もちろん薬などは飲んだこともありません。

この男性が、ある日いつものように近所の村人とお喋りを楽しみ、家にもどったところで突然ものも言わずに倒れ込み、家族がもっていった水も吐くと数時間後には亡くなってしまいました。 その一年後には男性の妻が外の便所をつかった際に目眩がするといって倒れ、そのまま床の上で一日ももたずに急死。 その一ヶ月後には男性の兄弟が相次いで死亡。 またこの家に生まれた赤ちゃんもこの間に2人亡くなっているといった案配です。

いずれも倒れてから半日と経たずに息をひきとるのが同じで、こうした事例が続いてから村を逃げ出す人が増え始め、2004年からは現地の衛生部門が調査していましたが結果を得られず、今年5月には浙江省衛生庁から派遣された流行病学の専門家が、この村の食品と飲用水の調査に乗り出しました。 しかし村人が建築資材に使っているという石材の放射性の強さまで調べたそうですが、毒性のものは発見されず、死者のほとんどが60歳以降であることから、加齢死、あるいは過労が原因で加療を受けなかったための死と片づけられたそうです。

この結論が出されて後の6月、村を大火が二度襲いました。 最初の火事では25棟が全半焼。 警察の調べでは古くなった電線からの漏電が原因だとされています。 また7月には60棟を超す家屋が燃やされ、こちらの原因は放火とされています。 村長の麻建文さんはここに至って自ら上海に下り、資金を募って村までの山道の修復に宛てたそうです。
残った村人たちは依然、衛生庁の出した結論を信じてはいません。 死神さま、あるいは竜王の懲罰と数々の噂が流れるなかで、同じ村人に毒殺犯がいる可能性も、人々の口の端にはのぼっているそうです。

テーマ : 海外こぼれ話 - ジャンル : ニュース

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