2006.11.01 (Wed)
ネットで卵子を売る女性たち
the Daily Mail―不妊のカップルに向けての卵子ドナー、といえば聞こえはいいのですが、ここのところ欧米では借金返済のために、ネット経由で自分の卵子を高額で売ろうとする女性が増えているそうです。
これから紹介するイギリス人女性、バッキンガムシャー州ハイ・ウィコムに住むアレクサンドラ・ソーンダースさん(26歳)もその一人。 クレジットカードで15,000ポンド(約330万円)もの負債をかかえてしまい、ネット経由で卵子を提供することに決めました。
「そうね、こんな感じだったわ。 「あなたの卵子を3万ではどう?」 みたいな。 細かいことはもう忘れちゃったけど、いちばん下に名前を書き込む欄があって、そこに自分の名前を書いたの。 それからタバコを吸うか吸わないか、あと健康状態に関していくつかの質問に答えて送ったわ。 まだ何の連絡もないけど、誰かが私と連絡をとりたいって思ったらすぐ出来るみたい」
ソーンダースさんは、病院の待合いでたまたま手にとった雑誌から、アメリカの企業が卵子ドナーを募集していることを知ったそうです。 こうした卵子の売買はイギリス国内では違法。 しかしながらアメリカでは既にビジネスとして成り立ちはじめ、不妊症ながらわが子をと願うカップルとドナーをとりもつ会社がぽつぽつとあらわれているそうです。
ソーンダースさんは、日中はソフトウエア関連の仕事、夜はパブ2つをかけ持ち、都合3つの職に就いていて、現在年収は2万ポンド(約450万円)。
「馬鹿だったのよね。 借金に借金をかさねて、気が付いたら身動きとれなくなっていたのよ。 ママにも相談したけど、それで借金が返せるんならいいんじゃないって賛成してくれたわ」
女性誌に掲載されているサクセスストーリーは、たとえばこのようなもの。 指名を受けてアメリカに出かけていった女性が、卵子を提供。 多額のお金を得たうえに相手のカップルには感謝されるという筋書き。 他人の役に立ちながら高額の報酬を得るという女性ウケするストーリーに、大勢のなかから自分の卵子が選ばれたという自尊心。 何よりも持ち出しが一銭もないという魅力。
ですが、卵子の提供がこれだけ高額になるということの背景には、採卵に伴う痛みと危険があります。 CORE(Comment on Reproductive Ethics : カトリック系の生命倫理研)のジョセフィーヌ・クィンタバルさんは、こう述べています。
「卵子ドナーに支払われる金額、それは若い女性にとっては魅力的なものでしょう。 ただ、企業側でも採卵の危険性については充分告知する必要があるとは思いますね。 精子とちがって卵子を採るということは簡単にはいきません。 ひとつ間違えれば自らの不妊どころか、死さえも招きかねないのです。 若い時分、お金のために卵子を提供したがために、将来ほんとうに子供が欲しくなったとき、こうしたサービスを逆に受ける側になるかもしれません」
ネットで母乳を売る女性たち
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