2006.03.19 (Sun)
冷凍保存遺体が解け出して火葬
Ananovaからのニュース。SFなどでおなじみ、「クライオニクス(cryonics――人体冷凍保存)」 のパイオニア、レイマン・マティノ博士と妻のモニカさんの遺体が冷凍庫の故障から解けだし、それに気づいた息子のレミーさんによって火葬されたそうです。
人体冷凍保存というのは要するに不老不死願望が高じたもので、将来医学が進んで蘇生が可能になることを信じ、遺体を冷凍保存する実験的方法。 蘇生が実現可能かということはもとより、細胞をいかに凍結によって生じる損傷から防ぐことさえまだ研究段階だったりするのですが、実際に 「氷の眠り」 に就いている人々は世界中で数百人といたりするそう。
レイマン・マティノ博士は、「クライオニクス」 を唱えたフランス人のパイオニア的存在。
2050年頃の蘇生を夢みて、まず1984に亡くなった妻のモニカさんの遺体をロワール河流域のお城で冷凍保存。 ここらへん、ちょっとロマンティストかなっ。
ついで自分が死んだときには同じことをするよう息子のレミーさんにも命じ、2002年に卒中で亡くなったまま保存されていたそうなのですが、この2月あたりから冷凍機の調子が悪く、-20度まで庫内温度が上がってしまったそう。 遺体が解けだしてきたため、レミーさんは2002年にいったんは裁判で命じられた火葬(フランスの法律では遺体は死後6日以内に火葬または埋葬することになっている)をあらためて行うことにしたようです。
インタビューに応じたレミーさん。
「いやもう、亡くなったときに哀しみは充分味わったからね。 ただ、父の願望を叶えられなかったことは悔いとしてあるよ。 きっと将来、父が正しかったことが証明される日が来ると思うね」。
意外とサバサバしてます。 Ananovaの元記事はこちら。
遺体の冷凍保存に賭ける人々(Wired News)
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