2006.02.20(Mon)

表参道ヒルズ 

click!日々徒然熊猫茶庵に倣って、先週11日のオープンから一週間、話題のドーヒル、表参道ヒルズに土曜日の午後、行ってみました。

ウィークエンドの原宿。 さて、まずは車をどこに停めようかと考えながら千駄ヶ谷からぐるりと原宿の駅前をまわって表参道へと合流しました。
しかしラフォーレのある神宮前の交差点を過ぎると、さすがに歩道には凄まじいばかりの人の波。 青山通りの向こう側に車を駐めることも考えましたが、びっくりしたのは空き待ちの列もなく、スッと表参道ヒルズのパーキングに入れられたこと。
地下のパーキングは六本木ヒルズなどと同じく横スライド式でしたが、歩道の交通整理からパーキング内の誘導、機械の操作にまで、携わる女性が十名以上。 ただ冷やかしにきたこちらにとっては、思わず恐縮してしまうほどでした。

なかは画像のように真ん中が吹き抜けで、スパイラル状に遊歩道を設けてウィンドウショッピングを楽しめる作り。 話題のお犬様洋服御用達 「Han nari」 は地下三階、ELVを下りてすぐの左手です。 ここでは着古したジーンズを犬用の服に仕立て直してくれるサービスあり。 お値段は、チワワのような小型犬で一万円を切るぐらいでしょうか。
あとは、三階にある 日本酒のブティック、「はせがわ酒店」 を覗いたくらいで、吹き抜けの横から見ると、ヨーロッパ調の石畳のスロープがごらんのようにアリの巣作りのような状態でしたから、小一時間でギブアップ。 いらしてる人たちはかなり上めの年代層が目立ちました。

でも、これほどの人波でお店の紙袋を提げている方はほとんど見当たらず。 お店もお店で騒がれているうちにリピーターを増やすような工夫、たとえばオープンご祝儀セールなんて、華々しくやればいいじゃありませんか。 ちょっと気どったドーヒルに、なにかモノを買う雰囲気、あるいは散策を楽しめる雰囲気ができあがるのは、まだまだ先のことなのかもしれませんね。


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2006.02.05(Sun)

「ミュンヘン」 雑感 

click!1972年、ミュンヘン・オリンピックの開催期間中に、11人の選手団をパレスチナ・ゲリラに虐殺されたイスラエル側の報復がテーマとなる、史実に基づいた映画。 スピルバーグ監督の最新作。

上映時間は3時間と長丁場ですけれど、テロに参画したメンバーを一人一人見つけ出して殺していくといったサスペンス、あるいはスパイアクション仕立てですので退屈はしませんでした。 また、追いつめ追いつめられる展開というのは、スピルバーグ監督お得意の分野ですものね。
公開直後ですから詳細は省きますけれど、当時のニュース映像を再現したようなザラついた質感のフィルムに描き出される暴力描写は臨場感たっぷりで、思わず胃が痛くなるほど。 大義が何であれ血で血を洗う報復というのは何も生み出しはしないのだというテーマをそのままフィルムに焼き付けた作品でしょうか。

欧米では賛否両論あるそうですが、まずは事件を知ること、知らしめることが監督の最大の思惑だったのかもしれません。 そしてこの映画は最後に世界貿易センターを映し出します。 世界はあれから何も変わっていないのだと示唆しているかのようです。


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2006.01.05(Thu)

「男たちの大和」雑感 

click!「戦後60周年記念作品」と銘打たれ、100万人動員までのスピードが邦画では今年度三位(一位は「NANA」、二位は「交渉人 真下正義」)の記録となるなど話題になっている「男たちの大和」。

もちろんお涙覚悟とのことで、右手にまろ茶、左手にハンカチを用意しながらタイトルバックの大和の船首、菊のご紋章を見て早くもウッときてしまい、この先どうなることやらと。 でもその後いくどか胸に詰まらされるシーンはあるものの不発。 いったいどーしたんでしょ。

吉田満が一日で書いたという「戦艦大和ノ最期」は涙して読み、レイテ沖で米軍機の波状攻撃を五波まで受けて、受けた魚雷は大和の三倍、満身創痍のままに九時間も耐えた同型艦「武蔵」の最期もボロボロ泣きながら読み、東宝のオモチャのような特撮映画「戦艦大和」だって泣けたのに、この「男たちの大和」を見て涙ひと筋頬に伝わらなかったのは何故なんでしょ。

うーん、思うに視点、ブレ過ぎなんです。 まるで太平洋戦争そのものを幕の内弁当にしてあれもこれもと詰め込んだような大上段の構え。 新兵へのしごきや国に残してきた者たちへの哀歌、どこかで聞いたような戦時中のお涙頂戴エピソードの羅列。
たしかにそれはそれで男たちを描くには必要だったのでしょうけれど、それはあくまで「戦争」そのものがもたらす悲劇。 この映画のテーマであるべき筈の、乗り組んだ男たちは大和をどう捉えていたのか、また出し惜しみされ続けてきた大和が沖縄特攻に向かわせられたときの海軍参謀たちの忸怩たる思い、はたまた大きくとらえて、結局日本にとって大和とは何だったのかは全くといっていいほど描かれてませんでした。

「戦艦大和ノ最期」によると、出撃当時の乗組員の間でさえ「世界の三バカ、万里の長城、ピラミッド、戦艦大和」と自嘲的に叫ばれていたそうです。 それでいながら作ってもらった死に場所から逃げ出す兵は一人もなくいわば信仰にも似た乗組員の精神状態。 もっと斬り込めるテーマはあったのではないでしょうか。

他にもたとえば、片道燃料の2000tのみ搭載と命が下った大和の燃料を、武士の情けとばかりに呉の港のタンクの底を手動ポンプでさらって往復分もたせた小林参謀の話。 もっともっと紛糾した筈の大和特攻をめぐる上層部の確執。 乗組員なら乗組員で船窓からソロモンの海を覗いて思うところもあった筈です。 生活感がないのかなあ。 帰京のシーンばかり長く、それゆえ乗組員と大和との関係も希薄に感じられてしまうんですよね。

徳之島ノ北西二百浬ノ洋上
「大和」轟沈シテ巨体四裂ス
水深四百三十米 今ナオ埋没スル三千ノ骸 
彼ラ終焉ノ胸中ハタシテ如何 (「戦艦大和ノ最期」)

もしかしたら私はこの答を少しでも胸に感じたくて行ったのかもしれません。 もし次に大和を撮られる監督さんがいらっしゃいましたら、どうぞ船酔いするほど観客を大和に乗せてくださいまし。


戦艦大和(YAMATO'S WORLD)
「戦艦大和の最期」をどう読むか(吉田望事務所)


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2005.12.22(Thu)

アルファベット・ガールズ 

click!ちょいとセクシーなクリスマス向けの人文字作成フラ。
操作方法は、右のボタン「Create Message」を押してアルファベットを入力するだけ。 メッセージを打ち終わったら左のボタン「View Message」を押せば動きが楽しめます。
もちろんお友だちにメッセージを送信することもできます。

ということで、今日はDoblogの人気ブログ「カナダ de 日本語」のTB企画 「来年の年賀状見せておくんなさい!」 に初参加。 お恥ずかしながら下の画像でございます。
ペットブームまっただ中の戌年ですから、ワンちゃんを飼っていらっしゃる方はどこでも凝りに凝った賀状を作られたことと。 こちらをご覧になっている方でも、もしよろしければどうぞご自慢の年賀状を拝見させてくださいまし。

51222a.jpg


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2005.12.17(Sat)

「sayuri」 雑感 

click!原作は1997年に出版されたアーサー・ゴールデンの小説、「Memoirs of a Geisha」 で、その原作自体も4歳で京都の花柳界にはいった現作家・岩崎峰子さんの自伝、「Geisha of Gion」 をもとにしているのだとか。

加えて演じるに渡辺謙、役所広司といった男優陣はまだしも、主演にアジアン・ビューティーのチャン・ツィイーほかコン・リーやミシェル・ヨーといった中国の女優を起用したのですから、その時点でハリウッドは作品にリアリティを求めることを二の次にしまったのかもしれませんね。

撮影のほとんどはLAで行われ、「シカゴ」 でも1920年代を再現するよりはファンタジーを作ることに重きをおいたというボブ・マーシャル監督の作品。
髪型や舞踊、街なみに至るまで時代考証はひどいものです。 イントロ以降全編英語ですが、ときに混じる日本語の目眩がするような違和感。 で、物語がよければ救われますが、人物描写がいかにも平べったく、この監督さん、いったい何を描きたかったのかと。
絵も汚く、雑に感じました。 最後のロケ地として伏見稲荷に訪れたのが監督の初来日だったとか、祇園に 「スター・ウォーズ」 を持ち込んできたようなジョン・ウィリアムズの騒々しい音楽などすべてがミスマッチの駄作に思います。 それにしてもチャン・ツィイーのいかり肩とうなじの太さ。
この映画、スピルバーグの敬愛する故・黒澤監督が観たらいったいなんて評するのでしょうね。

さて、ここまで書いてスッキリしました。 だってどのサイト見ても辛口批評っていってるわりには当たらずさわらずのレビュー書いているところが多いんですもん。
でも、ふと思ったのは、同じ題材を撮ったとして、確実にこれを超えた絵を撮れる監督は日本なら北野監督くらい。 英語で見得を切ることのできる女優さんは…、いらっしゃらないのでしょうね。


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